ゼロから始めるほったらかし運用生活

投資信託をメインに運用生活を楽しみます

運用生活での失敗

こんにちは あるいは こんばんは。

 

初めて株を買付けしてから2年が経過しましたので、失敗したことを備忘録としてまとめていきます。

 

 

 

2019年、下図を見て分かるように、8月19日に買付けした、ビックカメラとイオンが私の運用のスタートです。

 

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当時は、株主優待を目的に株を始めようと思い、NISA枠で色々な銘柄を集めました。その一方、2019年9月26日から始まった、信託報酬手数料が最安の「SBISBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を発売当日に購入しました。

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約1年後、1%ポイントバック(毎月500ポイント、1年で6000ポイント)と投資信託積立を目的とした、楽天証券口座での定期買付けを始めました。また、株式の世界を勉強する目的と好奇心もあり、配当金を得ることを主な目的としたADRを含む米国個別株へと向かっていきました。

 

 

そんな2年間の失敗は3点あります。

 

 

 

1 NISAを活用する場合の、証券会社口座の設定を間違えた

配当金の受け取り方は、配当金領収証方式、株式数比例配分方式、登録配当金受領口座方式、 個別銘柄指定方式の4種類があります。

NISA口座で配当金などの税制優遇措置を受けるには「配当金受領サービス」を「株式数比例配分方式」にしなければなりません。

これを設定しなかったがために、当時、NISA口座なのに税金を取られる結果となってしまいました。NISAを活用する人は、必ず「株式数比例配分方式」を選択してください。設定一つで、損をしてしまいます。

 

 

 

 

2 株主優待券の有効期限が過ぎてしまった

クオカードなどの金券や、決まった自社製品の発送を除き、株主優待特典には有効期限があります。カタログ、航空券の優待券、商品券などです。

 

実は、つい最近、ヤマダ電機株主優待券を使い忘れてしまいました。これは損失に繋がるだけでなく、自己嫌悪の状態になり、気持ちが落ち込みます。

 

以前も紹介しましたが、仕事や私生活がバタバタしている時に、株主優待券の有効期限を管理するのは大変です。そういったものが好きな方には良いのですが、私のようなずばらなタイプには向かないかもしれません。

そう考えると、株主優待で有名な桐谷さんは本当にすごいと思います。優待券を使用し続ける、あの熱量とモチベーションを維持し続けることは私には真似できません。

 

株主優待制度は今も利用しており、とても良いものですが、15銘柄くらいを超える辺りから、私には負荷になってきました。

 

 

 

3 たくさんの利益を得ようとし、よく分からない個別株を買った

これも失敗でした。

今も2つの銘柄が塩漬け状態になっています。既に売却したものに、たまたま、当たりが20万円分の利益、ハズレが10万円分の損失があり、運用良くプラスになりましたが、本当に単純な運でした。個別株を買うということは、その会社のIR情報のみならず、経済の情勢や、米国を中心とした世界の状況も考えることが必要だと思いました。

 

 

 

 

失敗を積み重ねた今、私に向いている一番投資は、手数料の安いインデックスファンド(投資信託)の定期積立です。

 

ただし、まだ株の世界を楽しみたいので、個別株やETFを中心に運用していきます。また、ポートフォリオ全体を考え、仮想通貨ETFのような投資にもアンテナを立てていきたいと思います。

 

 

皆さんは同じような失敗をしないよう、反面教師にしてもらえれば幸いです。

 

運用の相談を受けた2

こんにちは あるいは こんばんは。

 

 

 

Hさん(39歳)から、「貯蓄などについて何とかしたいですが、より良い方法はないでしょうか。分からない分野のため、はっきり、スパッとアドバイスが欲しい」という相談を受けました。また、話を伺っていくと、株とかを買うのではなく、できる限りほったらかしでもできるものを望んでいるようでした。

なお、Hさんは以前ブログで紹介したIさんの同僚のため、同じ福利厚生制度も利用しています。

運用の相談を受けた - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

-----------Hさんの家族及び家計の大まかな状況-----------

・奥さんは現在、子育てのためパート的な仕事で課税所得230万。社員に戻り、老後まで働く予定。しかし、運用に興味はなく、保険なども全て旦那さん任せ

・1番上の子どもは10歳で教育資金をあまり貯めることができていなく心配

・残り二人の子どもは学資保険で教育資金を貯めている

・家計の支払いの中心は楽天

・住宅ローン減税適用を終えたばかりで、まだまだ住宅ローンが残っている

 

 

 

-----------貯蓄・運用状況(年間の掛け金)-----------

財形A:年20万

生命保険控除適用(年5万円分まで)、年1.2%の利回り、老後まで引き出し不可、原本割れしない

 

財形B:なし 

個人年金保険控除適用(年5万円分まで)、年1.2%の利回り、途中・一部引出し可能、原本割れしない

 

財形C:年4万・・・所得控除、年1.2%の利回り、老後まで引き出し不可、400万円まで積立可能、原本割れしない

 

グループ保険積立:年12万

年1.2%の利回り、途中・一部引出し可能、原本割れしない

 

信用組合積立:年32万

年0.2%の利回り、途中・一部引出し可能、原本割れしない

 

信用組合財形:22万

年0.2%の利回り、老後まで引き出し不可、原本割れしない

 

貯蓄型生命保険:13万

※奥さんに生命保険をかけていますが、生命保険と運用が一体となった商品で、生命保険用ではなく、一番上のお子さんの教育資金用にしている。シンプルな利回り計算ができませんが、20年の長期としても年間の利回り1%は超えません。

 

学資保険A1:28万

17年間480万を積み立て、5年間寝かせて、525万で戻ってくる。

 

学資保険A2:14万

14年間192万を積み立て、5年間寝かせて、205万で戻ってくる

※厳密には違いますが、共におおよそ年0.6%の利回り。兄弟割引適用後の掛け金。2番めと3番目のお子さんの教育資金用。保険の書類を見ると、病院・通院に対しても何らかの補助があるようですが、今までお子さんが何度か怪我をしてもその制度を利用したことは一度もないとのことです。

 

 

計145万円を毎年運用している計算になります。

 

 

話していく中で、結構な額の生命保険と医療保険にも加入していることが分かりました。また、チャンクを解いていくと、一番の心配しているのは教育資金であることが分かります。

保険に関しては、考え方、生き方にも関連してくるため、あまり踏み込みたくはありませんが、運用の側面からの別途参考事例について紹介しました。

 

 

 

 

 

-----------提案1-----------

できる限りお金を減らしたくない、堅実でいて、税制控除などを最大限受け取るためのりバランス

財形A:5万

財形B:68万

財形C:4万そのまま

グループ保険:12万そのまま

信金積立:解約

信金財形:解約

生命保険:解約 

学資保険A1:28万そのまま

学資保険A2:14万そのまま

iDeCo:14〜28万(本人用)

 

毎年の積立金、計145万円そのまま

 

年間の運用金額を変更せずにリバランスしました。まず優先すべきポイントは、

・財形Bの積立を始め、税制控除適用を受ける

iDeCoを始めて税制控除適用を受ける。ただし、iDeCoの商品のほとんどは株の福袋セットのため減ることがありえ、老後まで引き出せないデメリットもある。ただし、それ以上にメリットが大きい

信金積立、信金財形、貯蓄型生命保険の3つを解約し、その分の資金を財形BとiDeCoに充てる。ただし、貯蓄型生命保険は、今解約すると大きく原本割れするため要検討。どちらにしろ、一番上のお子さん用に資金を運用する必要がある

 

 

 

 

 

-----------提案2-----------

ほったらかしで堅実だけど、少し提案1よりもリスクを取れる場合

財形A:5万

財形B:48万

財形C:4万そのまま

グループ保険:解約

信金積立:解約

信金財形:解約

生命保険:解約

学資保険A1:解約

学資保険A2:解約

iDeCo:28〜56万(本人・奥さん合わせて)

NISAの活用:楽天証券投資信託定期積立(商品はVTI):60万円

 

毎年の積立金、計145万円そのまま

 

 

提案1との差異とポイントは以下です。

・奥さんが今後も収入を見込めそうなため、節税効果の大きいiDeCoの利用

 奥さんの収入が増加することで教育資金も集めやすくなり、さらに奥さんの所得税率が上がることを考えると、iDeCoの効果は高い。

 

・お子さんの教育資金は、財形Bと、投資信託積立で対応する

 ※投資信託も減る可能性はありますが、楽天証券は現在、毎月5万円まで1%分のポイントバックがあり、そのポイントもそのまま投資できます。私の楽天口座を例として紹介します。

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上記は、毎月5万円(うち500円分はポイント投資のため実際は49,500円)を積み立てて、500ポイントをもらっている画像です。始めは特定口座で取引していましたが、途中からNISA口座に変更しています。一度設定すると、1,2年に一度見直すくらいで良いでしょう。これだけで、通常の投資信託よりも、利回りが、さらにプラス1.01%となります。

さらに、Hさんは元々、生活費の多くを楽天で賄っているため、すぐに始めることができ、ポイントアップなどの特典も見込めるかもしれません。

 

 NISAの始め方、失敗の仕方の例は以下です。

ゼロから始めるほったらかし運用生活 〜実践編〜 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

 

 

 

-----------提案1・2の共通ポイント-----------

できるだけシンプルなリバランスを提案しました。大きなポイントは4つです。

 

ポイント1:財形Bを最大限利用

まずは財形Bに5万円以上積み立てること。Hさんの源泉徴収票や給与明細などもほぼすべて見せてもらいましたが(笑)、現在の年間生命保険料控除が7万円であり、あと5万円分の控除可能額が残っています。また、財形Bは、原本保証・利回り1.2%・引出し可と、堅実なものの中で最も良い運用方法です(高い利回りを求めないという条件)。そのため、財形Bに積み立てることはもちろん、めんどくさければ、運用のほとんどを財形Bで積み立てることがシンプルであり、面倒な手続きもありません。

 

  

ポイント2:iDeCoの活用

前回も紹介しましたが、以下の記事も読んでいただけると、アクセスが増え嬉しいです。

ゼロから始めるIDECO - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

質問「iDeCoについて教えて」に回答した - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

iDeCoの商品選択 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

ポイント3:利回りの低い保険などの解約

これを機に、生命保険や医療保険なども見直してみてください。おそらくHさんが今交通事故でなくなれば、1億円をゆうに超える保険料がおります。生命保険以外にも、いくつかの財形などの貯蓄は積立金が数倍で戻ってくる分、共済・遺族年金・団信の保険分など、おそらく多くのものがあるでしょう。その分を教育資金とします。この場合、教育資金としていますが、万が一の事故・病気の際も利用することのできる自由度の高い貯蓄となると思います。

 

 

ポイント4:老後しか引き出せない貯蓄を減らす

財形A、C、信金財形といった、老後しか引き出せない商品に対する積立額を減らしました。Hさん、奥さんともに一定の退職金を見込めることもそうですが、今まず必要なのは、教育資金を主とした、一番上のお子さん用に1、4、7年後などにも「使うことのできるまとまったお金」だと思います。そのため、途中引出しが可能な、汎用性のある商品への運用割合を高めています。

 

 

 

 

 

-----------何円、未来が変わるのか-----------

Hさんの現在の運用と、提案1・2で20年後どのくらい差が出るのか計算します。NISAなどの制度も続くものとして、おおよその利回りに税制控除分も含めます。

 

・現在のままだと、おおよその利回り0.4%だとして、

 毎年145万円積み立てると20年後に「3000万円」

 

・提案1の場合、おおよその利回り1.5%だとして、

毎年145万円積み立てると20年後に3350万円

上記に現状よりも受け取れる税制控除76万円の「計3430万円」

 

・提案2の場合、おおよその利回り4.0%だとして、

毎年145万円積み立てると20年後に4380万円

上記に現状よりも受け取れる税制控除188円の「計4560万円」

 

推定でしかありませんが、リバランスすることで、20年後に400万円から1500万円くらいの差がつくでしょう。もちろん、提案2はその分少しのリスクもあることを忘れないで下さい。

 

 

 

 

 

 

IさんHさんの会社の方から他にも数名相談を受けています。なぜか皆さん、財形Bに積み立てていません。全員に話を聞くと、

「入社時によく分からないまま、紙に書いた(契約した)。」

とのことでした。

 

運用の相談を受けた

こんにちは あるいは こんばんは。

 

 

読者から運用の相談を受けました。

 

 

 

Iさん(35歳)は、現在専業の奥さんと生まれて間もないお子さんとで生活をしています。投資や運用など考えていませんでしたが、少し今後を考えたいとのことでした。

 

 

現在の年間の運用(貯蓄)状況は以下です。

※財形と表記しますが仮称。長短を簡易に記載。

 

財形A:年11.2万

生命保険控除適用(年5万円分まで)、年1.2%の利回り、老後まで引き出し不可、原本割れしない

 

財形B:なし 

個人年金保険控除適用(年5万円分まで)、年1.2%の利回り、途中・一部引出し可能、原本割れしない

 

財形C:年18.6万・・・所得控除、年1.2%の利回り、老後まで引き出し不可、400万円まで積立可能、原本割れしない

 

 

 

上記以外に、生命保険、資産運用などはないそうです。上記の財形は、入社時に勧められてよく分からないまま契約し、そのままにしていたものです。現在、家計に少しの余裕はあり、学資保険の契約を検討しているとのことです。

 

 

 

 

相談を受けた回答案として、運用額追加と、税金を安くできるようリバランスすることとして、以下の2パターンの運用を提案(年間の運用額)します。

 i ) 年間の運用額を14〜24万円追加。堅実タイプ

  A:5万、B:10〜20万、C:5万、iDeCo28万  年間48〜58万円の運用

  ※財形Cを限度額まで積立後、Cの分をB枠に移行する

  ※学資保険の分は、財形Bで貯める

 

 ii)  年間の運用学を追加。堅実+少し冒険するタイプ

  A:5万、B:10万、C:12万、iDeCo28万、(積立)NISA10~40万  

  年間65〜95万円の運用

  ※財形Cを限度額まで積立後、Cの分をNISA枠に移行する

  ※学資保険の分は、財形BとNISAで貯める

  

 

また、以下の点についても検討・確認してください。

・今回を機会に、保険、住宅、教育資金を含め、奥さんともお金の話をする。

・どちらにしろ、1自分たちの老後資金、2子どもの教育資金、3住宅購入を見据えた運用のどれを優先したいか考える。

iDECOを始める前に、老後のみの引出しである点、iDECOの商品はほとんどが株式の福袋(投資信託)のため原本割れのリスクがある点を理解する(※これらのデメリット以上に、メリット・利益のほうが大きい)

・学資保険は、財形A,B,Cと比較すると年間の利回りが低い商品ばかりです(最近の商品で1.2%の利回りを超えるものをみたことはありません。なお、返戻率と利回りは意味が異なります。要望あれば、この辺りもブログにします。)。そのため、数値だけを見た場合、学資保険に入るくらいなら、堅実に行くなら財形B、もう少し冒険したいならNISA枠の活用を検討するのが良いでしょう。

 

 

  

特に、IDECOと財形Bを利用しないのは非常にもったいないと思います。今まで、財形Bの分の税制控除のメリットを享受できていないからです。また、今後、住宅や教育資金など、Bは途中引き出しが可能とのことで、使い勝手がとても良いです。

 

 

老後に貯めすぎても、今のゆとりがなくなります。奥さんが復職の予定も見据え、このまま財形Aに多く積み立てるよりも、財形AとCは税制控除を受けられる最低限の積立にし、財形BとIDECOを始めることが、まず一番の運用方法だと思います。

さらに余裕があればNISAまたはジュニアNISAの活用をするのも良いでしょう。もし、iDECOやNISAの手続きや下調べに面倒さを感じるのであれば、余ったお金はすべて財形Bにするのが、最も堅実で手続き上楽だと思います。財形Bは、教育資金用にも、住宅資金用にもできるためです。

 

iDeCoに関しては、こちらのリンクも覗いてみてください。

ゼロから始めるIDECO - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

質問「iDeCoについて教えて」に回答した - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

iDeCoの商品選択 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

 

 

資産運用をやってみたい、やらなければなあと思っている人は多いようです。しかし、「株」、「NISA」などに抵抗を感じる人が多いのも事実のようです。職場内では、株の話なんて一切でない。。。そういった場合、まず、職場の福利厚生や自分の周りの貯蓄制度を確認してみるのも良いかもしれません。

 

なお、税制控除にあっては、生命保険に入っている場合や住宅ローン減税が適用されている場合など、生命保険・個人年金保険に関する税制控除の恩恵を受けられない場合もあるため、事前に確認することが大切です。

 

 

 

書籍「お金のウソ」を読んだ

こんにちは あるいは こんばんは。

 

 

お金のウソ―親の常識は、これからの非常識!貯金はするな!保健も入るな!

 中野 晴啓【著】

 ダイヤモンド社(2017/07発売)

お金のウソ / 中野 晴啓【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

を読みました。

 

 

著者の中野晴啓[ナカノハルヒロ]氏は、セゾン投信株式会社代表取締役社長。1987年明治大学商学部卒業、クレディセゾン入社。関連会社資金運用部にて自己勘定で債券のポートフォリオ運用に従事後、投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者としてグループ資金の運用や海外契約資産の運用助言を行う。2006年セゾン投信を設立。

 

 

 

この書籍を一言でまとめると、

「現金貯金や生命保険はよくない場合が多く、投資信託で資産運用を行うことを推奨する」

となります。

 

これから、株を始めてみたい、よりよく運用したい、本当に何も分からない方向けの書籍です。

 

 

 

目次と気になった部分を紹介します。

 

 

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目次
第1章 親世代のお金の常識は、子世代の非常識

 親世代の常識は、子世代の非常識

 人口が減少すると、経済成長が止まる


第2章 新・お金との正しい付き合い方

 親世代は「投資」に対して悪いイメージしか持っていない

 みんなで利益を分け合う「プラスサム」という世界

 

第3章 今の時代に合ったお金の運用術

 貯金はするな

 「社会人なんだから保険くらい入ったら?」の嘘

 

第4章 一生涯付き合える「投資信託」の選び方

 投資信託ってなんだ?

 長く付き合える投資信託を選ぶポイント

 

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●はじめに
本当に貯金がいいのか、生命保険には入るべきなのか、そして家を購入しないといけないのか。今の時代、残念ながら、これらは間違った価値観と言わざるをえません。これからの時代は自分だけがキャッシュを稼ぐのでなく、お金に働いてもらうのと、すなわち資産運用の知識が欠かせません。

 

20年以上にわたって、日本ではデフレがずっと続いていたため、今の60代以上の人たちは、高度経済成長期に貯め込んだ現金の価値がどんどんアップしていった。つまり、投資なんてしないで貯金しておくのが一番いい時代だった。

 

 

 

●そもそも保険が必要な人というのは
若い世代の場合、ほとんどいないでしょう。妻と子がいたとしても、それでも、実は生命保険に加入するする必要はほとんどないと言っても良い。なぜなら、若いうちは死なないから。厚労省の統計上、20,30代で亡くなる確率は極めて低い。基本的に生命保険は、自分が病気や事故で亡くなった場合、経済的に困る人がいる場合にのみ加入するもの。

 

生命保険は、人生の中で住宅を買うのに次ぐ大きな金額の買い物、などと言われている。
正直、生命保険に掛けるくらいなら、投資信託の積立をやったほうが、はるかに合理的だと思う。

 

どう考えても怪しい要素がある生命保険商品もある。それは、保障ではなく、お金を増やすと謳っている貯蓄型の保険商品。見た目は保険なのに、中身はハイリスクで、保険会社たちは損しない金融商品を、売っている。たとえば、外貨建ての個人年金保険

 

 


●一生涯付き合える投資信託の選び方
投資信託選びの条件
・1-12月までの1年間で資金が純増しており、それな3年以上続いていること。
・基準時点の純資産総額が50億円以上。
・目論見書上の購入手数料の上限が0円。
・運用期間は無期限、そして決算は年1回、または2回まで。
・国際分散投資をしたもの。

 

 


●老後の資産形成の最強ツールはiDeCo
iDeCoこそ老後資金を個々人が準備するために使う非課税制度の最強ツールといって良いでしょう。

 

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この書籍が発行されてから4年経つため、1点付け加えたいことは、投資信託は手数料の安いものを選択することを推奨したい点です。

2,3年前からインデックスファンドの、ノーロード(購入手数料)の無料化、信託報酬(毎年かかる手数料。一番商品比較しやすい指標の一つ)の低下が進み、今は購入しやすい商品が増えました。例えば、SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、購入手数料無料、信託報酬約0.0938%と最低水準です。

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コロナの影響も受けましたが、今は順調に上昇しています。信託報酬が2%や3%といった商品も多いため、商品購入時は手数料の部分を比較し、よく検討することが大切です。

 

 

 

ところで、米国株を中心に株価の最高値が続いています。含み益が増え続けていることは心にゆとりを生みます。しかし、多くの人が推奨するドルコスト平均法(定期的、継続的に一定の商品を購入)の弱点は、こういった株価上昇時です。常に高値で買わされるため、含み益が小さくなります。

とはいっても、個人でコントロールすることはできないものなので、どうしようもないのですが^^; 愚直にドルコストで続けていきたいと思います。

 

 

 

最近、資産運用についての相談を受けることが多くなりました。そのため、基本的な書籍を手にとって紹介しています。相談を受けた内容については、そのうちブログでご紹介したいと思います。

 

ボーナスの手取りを増やす方法

こんにちは あるいは こんばんは。

 

 

昔の教え子から、

「昨年と比較しボーナスの税金額が急に2倍以上になり困ってる」

という相談を受けました。

 

 

調べてみると、人によっては、ボーナスの手取りを増やすことができそうです。特に、年収400万円くらいなどの方は影響が大きいかもしれません。

 

 

結論としては、一般的な6月と12月に賞与が出る方の場合、残業代を減らすなどして、5月・11月に支給される給与を減らすことで、所得税を減らし、賞与の手取りを増やせる場合があります。

 

 

賞与の所得税に焦点をあてた計算方法が以下になります。

 

 

 

 

1  前月の給与から社会保険料等を差し引きます。 ※数値は例

  5月分給与(4月の労働分) 30万円

  社会保険料等 6万円

   30ー6=24万円

 

2 上記の金額と扶養親族等の数を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表※」に当てはめて税率(賞与の金額に乗ずべき率)を求める

国税庁HP(https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/zeigakuhyo2019/data/15-16.pdf

  24万円、扶養0人とすると、賞与の所得税率は4.084%

 

 

3 (賞与から社会保険料等を差し引いた金額)×上記2の税率

  (賞与40万円 ー 賞与の社会保険料等7万円)×4.084%=約1.3万円

 

 

 

今回相談した方は、今年、昇給し、今年度始めから手当や残業代も増えたようです。仮に、5月分給与が37万円・社会保険料等7万円となった場合、所得税率が8.168%と倍になります。

当然、賞与の額も増えているため、仮に賞与40万円とすると、所得税は、

  (賞与48万円 ー 賞与の社会保険料等8万円)×8.168%=約3.3万円

となります。そのため、賞与の所得税が2.5倍以上になっています。

 

 また、4月頃の残業も多かったらしいため、もしかすると、所得税は数値例以上の差かもしれません。今回の場合、所得税率が4→8%へ2倍となってしまうことなどが大きな要因だと思います。そのため、元々の所得が多い方は、所得税率が12→14%など、影響を気付きにくいでしょう。

 

 

 

どちらにせよ、賞与が支給される方、残業代などを調整できる方しかできない方法ではありますが、4月分の労働などを減らすことで、結果、6月賞与の手取りは増えます。

さらには、社会保険料(健康保険、厚生年金保険、介護保険)が決まる標準報酬月額は、4、5、6月の給与で決まるため、この3ヶ月間働きすぎると、結果、税金が高くなります。

 

したがって、4,5,6月、特に4月は働き過ぎない方が、結果年間の手取り額が増える可能性があります。

 

 

 

 

 

しかし、標準報酬月額は、健康保険の手当額、遺族厚生年金、産前産後休業中に支給される出産手当金などにも影響してくる(標準報酬月額が高いと、もらえる手当も増える)ため、目の前の数値だけを追い求めると、かえって損をしてしまうかもしれません。

このあたりは、「4,5,6月給与」などのキーワードでインターネット検索すると、より具体的な話がいくつも出てきます。

 

 

 

運用や投資と同じ、近火で手を焙らないようにしたいものです。

 

 

米国株・日本株の配当金を受け取った(4〜6月分)

こんにちは あるいは こんばんは。

 

米国株と日本株の配当金を受け取りました。

2021年4月から6月までの3ヶ月分です。

 

 

○ 米国株

一部配当金以外も含まれていますが、税引き後$517、おおよそ57,000円

SBIの口座

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楽天の口座

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前回(米国株・日本株の配当金を受け取った(1〜3月分) - ゼロから始めるほったらかし運用生活+)と比較し、3ヶ月毎の配当金だとあまり変わらないかと思いきや、通常は3ヶ月毎(年4回)に配当金が支払われる銘柄の多い米国株にも、RIOなど半年ごと(年2回)の配当金もあるため配当金が少し多くなるのだと思います。

また、この配当金は、米国税10%及び日本税20.315%が引かれた後の金額です。二重課税となっているため、来年の確定申告で、$50くらい戻ってきます(BTIのみNISA口座のため税金は戻ってこない)。

 

 

 

 

 

○ 日本株

税引き後29,196円

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ほとんどNISA枠のため、非課税の恩恵を受けることができています。これからNISA枠で株を買い付けする方は、配当金についてもアンテナを立てるのが好ましいです。

 

 

○ 配当金の推移 ※米国配当金はその月の為替で概算

2021年の配当 計約141,000円

 4-6月 86,000円

 1-3月 55,000円

2020年の配当 計約79,000円

 12月 32,000円

 11月 4,700円

 10月 7,400円

 9月迄 35,122円 ※日本株のみ

 

 

○ 今後

1月から積立以外、あまり株を買い付けしていません。日本株にいたっては、1つも取引をしていない状態でした。株価データを見ることも月に2,3回程度になってきており、だんだんとほったらかしになってきています。

 

今年の配当金の合計は、税引き後28万円、確定申告後の小計は30万ほどになりそうです。毎月2.5万円のお小遣いといった感覚です。ANAなどの配当金が戻れば、もう少し増えそうです。

 

残っているNISA枠の活用と、暗号資産ETFの2点が今年の残りの課題となりそうです。

 

 

株主優待がいろいろ届いた

こんにちは あるいは こんばんは。

 

株主優待で怱怱たる時期になってきました。

 

私が保有している株の優待券が届くのは5月末から6月に集中するため、優待券という言葉が梅雨の時期の季語に感じる今日このごろです。とはいっても、10件ほどなので、優待生活をしている桐谷さんはすごいなと改めて思います。

 

 

 

この1週間で、

ビックカメラ

ANA

KDDI

イオンモール

株主優待が届きました。

 

 

優待を知らない方にお伝えすると、多くの場合、2月末や3月末が権利確定日(基準日)となっている優待券はこの時期に届きます。時々、200株以上の保有、半年以上の保有などが条件となっている場合もあるため、がっかりしないためには事前に情報を確認することが大切です。

 

 

 

1 ビックカメラ

いつもの通り、2,000円分の優待券とポイントアップ券です。

ビックカメラの優待券の良いところは、店舗内でほぼ何でも使用できるため、電化製品ではなく、お菓子、化粧品、雑貨にも対応している点です。配当は少ないですが、優待券目的では重宝する銘柄の一つです。

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過去の利回りなどはこちら。

ビックカメラの株主優待が届いた - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

2 ANA

国内旅客航空輸送 時価総額1位のANAの優待券も変わらず、チケット割引とクーポンセットです。コロナの影響を大きく受けており、JALなどと共に何とか復活して欲しいものです。そして、昨年の3月から廃止になった配当金が戻って欲しいです。

現状、利回りとしては低いですが、応援する意味でも持ち続けます。逆に、これから購入するのはチャンスとなります。

優待券を使用する機会も少なく、金券ショップを見ても800円程度(コロナ前は2800〜3500円程度)の買い取り金額のため、利回りの低い状態が続きます。

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ANAの優待券の利回りなどはこちら。

ANAの株主優待が届いた - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

3 KDDI

個人的に配当・優待目的ではベスト3だと思っているKDDIです。

au自体の契約数は減少していますが、UQが順調で、金融など非通信続伸で微増益となっており増配です。

優待券は、100株の場合、3000円相当のカタログギフトです。5年保有すると5,000円分にパワーアップします。

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KDDIの利回りなどはこちら。

KDDIの株主優待 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

4 イオンモール

来年のモール新店は、国内4、海外3を予定しているイオンモールです。コロナの影響を色濃く受けましたが、株価が示すように業績も急回復してきています。

優待券は3,000円分のギフトカードorカタログギフトです。3年以上の長期保有特典もありますが、1,000株以上保有者が対象です。100株保有の利回りが一番高いため、このまま100株で保有し続けます。

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イオンモールの利回りなどはこちら。

イオンモールの株主優待 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

それぞれの含み益・損などは以下の通りです。

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優待券目的の買い付けを去年の夏で辞めたため、年間10数件の優待を楽しんでいこうと思います。

 

 

 

 

さて、暗号資産ETFが現実味を帯びてきました。とりあえず、資産の5〜10%の範囲で買い付けしようと思います。NISA口座を使用するかどうかで悩んでいます。