こんにちはあるいはこんばんは。
知らないと損する 池上彰のお金の学校
著 池上彰
朝日新聞出版(2019/10発売)
を読みました。
※池上彰のお金の学校 / 池上 彰【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
著者を知らない人はいないくらい有名な方ですね。
池上氏は、1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト。名城大学教授。慶應義塾大学卒業後、NHKで記者やキャスターを歴任、94年より11年間『週刊こどもニュース』でお父さん役を務める。2005年からフリーランスとして多方面で活躍。
話題の幅が広い書籍ですが、お金、というものを中心に世の中を見た時に、とても分かりやすく説明されています。
目次と、気になった(ほったらかし投資に直結する)部分を紹介します。
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目次
1限目 お金の歴史
2限目 仮想通貨
3限目 銀行
4限目 投資
5限目 保険
6限目 税金
特別授業・1 ニュースの中のお金
特別授業・2 身近なお金
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●まえがき
お金は、つき詰めると信用で成り立っている。
1989年からデフレは定着してしまっている。資本主義というのは、金利があるから成長する経済制度とも言える。つまり、金利という仕組みこそが資本主義のエンジンになってきた。確実に言えることは、自分のお金は自分で守らなければならない時代だということです。
●投資
一般に、株とは、株式会社が資金を集めるために発行する証明書のことを言います。
日経平均の上がり下がりというのは、たとえてみれば日本の企業の体温計です。
国債とは、国が借金をし、満期が来たらこれだけの利子をつけて返します、と書かれている国自身が発行した借金証書のことなのです。
外国債を買うときは為替変動リスクに気をつけることと、国の突然債務不履行を起こすことに気をつけましょう。
世界的に通貨の信用が落ちている今、注目を集めているのが、金です。金の投資信託販売により、売買が円滑に行われるために一定量の金を保有し続けなればならず、そのため金の価格は下がりにくくなった。また、金の投資信託というのは、買っている顧客の筋もいい。たとえば、企業年金や公務員の年金の運用のために企業や役所が買っていれば、そう簡単に売ることはない。実際に、アメリカのカリフォルニア州では役人の年金運用をこの金の投資信託でしていて、こういったところは確実に売らない。
ドルやユーロの信用が落ちてくれば、金に目が向くのは当然。もし投資家たちが長期的にみてドル安になると見込めば、金の価格は長期的にみて上がっていく。
日銀が日本の体温計を操作している。日経平均がなかなか下がらない理由は、日銀がETFを大量に買い込んでいるから。日銀から株を買ってもらった企業にとっては美味しい話かもしれないが、日本経済全体からみると、非常に危険な状態といえる。日銀がこれだけ大量の株を買っているとなると、経営状態が悪くても、株価が上がってしまったりする。これでは体温計の役割を果たせない。
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池上氏自身は投資をしていないと書いてあります。自分で投資したものを推奨したら、ポジショントークになってしまうからだそうです。あくまで、判断材料の提供をしているだけ。だからこそ、参考になる点もあると思います。