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マネー消失―金本位制で再生するしかない金融秩序の崩壊
若林 栄四【著】
ビジネス社(2020/06発売)
を読みました。
※マネ-消失 / 若林 栄四【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
若林栄四氏は、1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。同行シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店次長を経て、1987年、勧角証券(アメリカ)執行副社長。1996年末退職。現在、米国(ニューヨーク)に在住。日本では金融商品の投資助言会社である(株)ワカバヤシFXアソシエイツの代表取締役を務める。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される相場大局観で、国内外の機関投資家、個人投資家に絶大な人気を誇る。
この書籍を一言でまとめると、
「2023年までは米国も中国も日本も厳しい状況であり、デフレで金価格が上がり、円高ドル安が続く」
となります。
目次と気になった部分を紹介します。
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目次
まえがき 強制終了する世界経済!
第1章 アメリカはすでに恐慌状態に陥った!
第2章 強すぎたドルがついに凋落する日
第3章 救いようのない日本経済のゆくえ
第4章 没落する資源国
第5章 経済的な伸びしろのない中国の限界
第6章 不毛の米大統領選挙
最終章 相場についての考察
あとがき 相場は勝って当然、負けても当然
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●すでにブラックマンデーのとき、株取引に新しいイノベーションが導入されていた。コンピュータにより自動的にリスクヘッジを行うポートフォリオ・インシュアランスというもので、この自動売買システムによる売りがやりリスクを増幅させたために、売りが売りを呼んでしまったのだある。
●今回のコロナショックによるアメリカ株の大暴落。感染症は時間の経過とともにやがては収まるが、株価の崩落は始まったばかりで、3年ほど続くはずである。
●これから3年半は続く円高ドル安。円高は始まったばかりで、2033年9月まで終わらない。その間ひたする円高が進んで65円になる。円の方がユーロよりも対ドルでは強い。豪ドル円の最終的な落ち着きどころは60円。
●2023年までは冴えない日系225 いずれにせよ、日本株も相当しんどい。
●金価格はデフレのときに上がる。
金は実はデフレのときこそ本領を発揮する。1929年の世界恐慌、2008年のリーマンショックではいずれも金が買われ、価格は暴騰した。いま、すでに高騰の緒についている金はさらなる高値を目指して暴騰するだろう。
金はインフレに強い資産ではないのかと勘違いしている人がいるが、実際にはデフレに強い。
アメリカ株が本当に崩れて、GAFA神話が消滅したときには、東京金は1万円を超えてくる。その時の為替相場は65円で、NY金は4800ドルになる。
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今は現金や金を持っている方が良さそうな内容でした。法人・個人に金を売るウェブサイトを立ち上げたら儲かりそうだなと考えてしまいます。