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「ビジネスエリートになるための教養としての投資」を読んだ

こんにちはあるいはこんばんは。

 

 

ビジネスエリートになるための教養としての投資

 奥野 一成【著】

 ダイヤモンド社(2020/05発売)

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784478109915

を読みました。

 

 

奥野氏は、農林中金バリューインベストメンツ株式会社常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクールファイナンス修士修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2007年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める。2014年から現職。日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。

 

 

この書籍を一文で表すと、

「高い付加価値、高い参入障壁、圧倒的な競争優位性の3つを持つ会社に投資しよう」 

となります。

 

 

目次と気なった部分を紹介します。

 

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1時限目 投資家の思想が人生を成功に導く
2時限目 私の投資家人生
3時限目 日本人はなぜ投資が苦手なのか?
4時限目 「投資」と「投機」は違う
5時限目 売らない株を買えばいい
6時限目 ファンドマネジャー流株式投資で成功するコツ
補講 資産形成で失敗しないために

 

 

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投資はビジネスの最良の教科書である。

本書は、株式投資のノウハウではない。今回のテーマは、投資をするということが、ビジネスパーソンに対していかに大事かということ。

 

 

時間という有限のリソースを有効に配分する

大学生の息子には、今君がバイトで得られるものは1時間あたり1000円だろうが、その1時間を英検一級を取ることに費やし、クリアしたなら、君のバイト料は3倍以上に跳ね上がるよ、と言っている。

 

 

強靭な構造を持つ会社に投資する

高い付加価値、高い参入障壁、圧倒的な競争優位性の3つ。

 

例えば、太陽光発電。再生エネルギーに関連したビジネスは大勢の人が必要としている点で付加価値があり、安全でクリーンなエネルギーに切り替えていくのは世界各国の中長期的エネルギー政策の中核で長期潮流もみたしているように見える。しかし、問題は参入障壁がほとんどないこと。日光さえあればどこでも発電でき、技術的にはむすかしくない。参入障壁がなければ、そこに参加している会社がどんどん増え、利益の奪い合いが行われる。その中で利益を勝ち取る会社もあるが、大半は赤字に転落する。

本物の長期潮流とは何か。不可逆的であると言い切れるもの。たとえば、人口動態はその典型例。少なくとも2100年までの人口推計を見る限り、世界中の人口が増加していくのは間違いない。

長生きしたいという欲求もそう。国家財政は悪化するというのも、長期潮流の一つ。二つをあわせると、カテーテル治療や内視鏡治療などの、低侵襲医療が生まれる。長生きしたいという要望と、手術などによる国家財政の圧迫がある。

コカコーラはその成功例の一つ。

 

 

日本株に未来はあるのか

長期潮流に乗っている企業は、ざっくりした実感では200社あるかないか。だから、日本企業の株式に投資するのであれば、銘柄を厳選しなくてはならない。少なくともTOPIXのような市場全体を買うインデックスファンドへの投資は日本株に関して言えば全く無意味である。

 

 

 

情報との付き合い方は、大量の情報をインプットするよりも、考えることの方がよほど大事である。ところが、情報の量が増えれば増えるほど、人間は考えなくなる。考えることの総量は、流れている情報の総量に反比例する。

これは本当に危険。最近、人々の考えが短絡的になってきている。SNSやニュースアプリを通じて流れてくるインフルエンサーの言葉を鵜呑みにする人もたくさんいる。

 

 

 

 

(6時限)

投資事例

「ユナイテッドテクノロジーズ」

既に売却したが、エレベーター事業が有名な会社。

 競争優位:人命を左右しうるエレベーターの安全面でんの世界的信頼

 付加価値:エレベーターは都市生活における必須インフラ

 長期潮流:世界の都市化に伴う建物や高層化

 

 

 

信越化学工業

シリコンウエハーで、世界シェアの33%を握るというのが、最大の参入障壁。

 競争優位:生産量がものをいうシリコンウエハー市場で世界約3割のトップシェア

 付加価値:シリコンウエハーら世界の多様な機器の生命線

 長期潮流:IoT、自動車んどの半導体を用いる裾野市場の広がり

 

 

「ナイキ」

マーケティングにかけられる費用が参入障壁。年間4000億円もマーケティングにかけている。マーケティングには約10%なので、売り上げは約4兆円。

 競争優位:年4000億円の膨大な広告投資

 付加価値:トッププロ選手と同じウエアや、靴という高揚感

 長期潮流:人口増、経済成長、健康志向による市場拡大

 

 

レキットベンキーザー

競争優位:広く日用品を扱う、PGなどとのメガファームとの競合を避け、薬と日用品の中間的な製品市場に特化し、グローバルに高シェア。

付加価値:世界中で安心して使用できるヘルスケア、ハイジーン製品。

長期潮流:新興国におけるヘルスケア、ハイジーン製品普及の拡大。

 

 

 

 

(補講)

個別株に投資していい人、いけない人

資産形成を前提とした株式への長期投資を行うのであれば、少なくとも会計の知識は持っておいた方がいいと思います。その知識がまったくないのに、ただ単にその会社のことが好きだからたか、株主優待目当てに投資をするというのは、完全に間違っています。

よくいるのがお店で使える優待チケット目当てで外食産業に株式投資する人。日本の外食産業なんて、大半の会社が上場ゴールである。そんな会社に投資しても利益の増加は期待できない。

 

 

もしあなたが長期投資を行いたいと思っているのなら、絶対にさけるべきことは、証券会社のセールスマンに何に投資すべきかを尋ねることである。それはあたかも床屋に行って、散髪をしたほうがいいですか、と尋ねるようなことと同じ。彼らは彼らが売りたいもの、彼らにとって収益性が高いものを勧めてくる。それはセールスマンの人間性の問題ではなく、証券会社のビジネスモデルだから。

証券会社のセールスマンは、株式を売買させるプロであり、運用のプロではない。

 

 

国際分散投資

特定の国、地域が成長するから株価も上がるというのは、はっきり言って幻想である。一国の成長とその国に上場している企業が生み出す利益は、必ずしも連動しない。

例えば、アジア経済がまたまだ伸びるとする。その成長で最も利益を享受できる企業の一つの例は、米国のウォルトディズニーが挙げられる。

つまり、大事なことは、企業がたたき出す利益である。そして、その利益をサポートする参入障壁の存在である。

 

 

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お店で使える優待チケット目当てで外食産業に株式投資する人」の一文で、ドキッとしました。私が保有している個別株のいくつかは、まさにご指摘の通り、優待チケット目的で買い付けしてしまいました。今現在、もう買付けしてしまったものは、買い付け理由の逸脱がない限り、その企業を応援する目的でも保持しようと思います。

 

 

なお、農林中金投資信託を除いてみると、興味深いものでした。

https://www.nvic.co.jp/fund/

信託報酬は、0.44、0.88または0.99といった投資信託が多く、アクティブファンドの中では安い手数料だと思います。

 

ほったらかし投資では、投資信託がベスト回答になりやすいため、こういった商品も選択肢の一つかもしれません。

 

また、自分への投資もかかせないと改めて実感するなど、考えさせられる書籍でした。