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GPIFの2020年度第2四半期運用状況

こんにちはあるいはこんばんは。

 

私達の年金150兆円を運用・管理しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、2020年度第2四半期運用状況を公開しました。

https://www.gpif.go.jp/operation/2020-Q2-1106-Jp_880369.pdf

 

 

GPIFの運用状況から何点か考えてみたいと思います。

 

 

四半期収益率と累積収益額をを見てみましょう。

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2001年4月から2020年9月までの運用実績は、+3.09%でした。

 

四半期毎のプラス、マイナスという着眼で見てみると、

 78四半期中、23回はマイナス

GPIFのような安定したポートフォリオであっても、四半期毎にみると、10回に3回(3割)はマイナスになります。そのため、投機やギャンブル的に投資をする人を除いて、運用・投資は長期で実施しなければいけないと思います。

 

 

 

ポートフォリオをみてみます。

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以前までと大きく変わらず、国内外の債権と株式で4等分されています。

第2四半期運用状況(速報)であるため、どの銘柄を買付けしているかなどは不明です。

なお、昨年までのGPIF保有銘柄については、前回のブログにまとめています。

GPIF運用成績 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

 

最後に累積収益額を見てみます。

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累積収益額は、評価損益などのキャピタルゲインと、配当・利子などのインカムゲインの合計でできています。上図から判明することは、

インカムゲインは安定して増加

キャピタルゲインは振れ幅が大きい

・2011年度までの7年度分は、キャピタルゲインがマイナス

の3点です。もちろん、キャピタル銘柄とインカム銘柄の配分が分からないので一概に言えないかもしれません。あくまで、GPIFの結果です。

 

 

これらのことから考えられるのは、10〜20年の長期投資は、キャピタルゲインインカムゲインの両方を目的としたほうが安定しやすいという点です。実際、GPIFのポートフォリオであっても2011年までの11年間ではプラス10%に満たない運用実績であり、インデックスファンドのみなどの場合は、お金が欲しいときに大きな利益を得られていないことが運次第となります。

 

現在、20代、30代で、老後のみを目的とした場合は、キャピタルゲインの方がいいかもしれません。

しかし、私の場合、いつお金が必要になるか分からないため、キャピタルゲインインカムゲインの両方を目的としたポートフォリオにしていきたいと思います。

 

 

 

なお、今回の運用状況の掲載とともに、GPIFはYoutubeでも運用状況を公開しています。

https://www.youtube.com/watch?v=Zp95dT_QYCY

Youtubeでは、今後、ESG投資に着目していくことも触れられています。

この点に関しても、以前当ブログで紹介しています。

GPIFポートフォリオの気候変動リスク・機会分析 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+