ゼロから始めるほったらかし運用生活

投資信託をメインに運用生活を楽しみます

番外編「業界破壊企業~第二のGAFAを狙う革新者たち~」を読んだ

こんにちはあるいはこんばんは。

 

ほったらかし投資には直接関係ないと思うため、番外編とします。

 

業界破壊企業~第二のGAFAを狙う革新者たち~

 著者名:斉藤徹

 光文社(2020/05発売)

業界破壊企業~第二のGAFAを狙う革新者たち~ / 斉藤徹 <電子版> - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

を読みました。

 

 

斉藤氏は、株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役。1961年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学理工学部を経て、85年、日本IBM株式会社入社。91年、株式会社フレックスファームを創業。2005年、株式会社ループス・コミュニケーションズを創業。学習院大学経済学部特別客員教授を経て、20年、ビジネス・ブレークスルー大学教授に就任。専門分野はイノベーションと組織論。30年近い起業経験をいかし、Z世代の若者たちとともに、実践的な学びの場、幸せ視点の経営学を広めている。『再起動』(ダイヤモンド社)、『ソーシャルシフト』(日本経済新聞社)など著書多数。

 

 

この書籍を読むと、企業したい気持ちと、投資をしたい気持ちの両方が湧いてきます^^

 

 

目次と気なった部分を紹介します。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第1章 イノベーションが私たちの「業界」を破壊する
第2章 プラットフォームによる業界破壊企業
第3章 ビジネスモデルによる業界破壊企業
第4章 テクノロジーによる業界破壊企業
第5章 起業は、小さく始める、かいしこく学ぶ
第6章 「ハッピーイノベーション」で不穏な時代を乗り越える

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アメリNBC系のニュース番組
「ディスラプター50」
直訳は破壊者となるが、革新者のほうが意味はあっている。

 

 

●無料サービスはマネタイズポイントに注目しよう。
TransferWiseという企業は、海外送金の手数料を激安にするサービス。アメリカ留学の子供に10万円送金すると、大手銀行やPayPalで93000円、ネット銀行で97000円になるが、TWは99000円。手数料で6倍の差がある。


なぜそんなことができるのか。どこでマネタイズしているのか。


実際には海外にお金を送っていない。アイデアは単純で。日本からアメリカにお金を送りたい人がいれば、アメリカキラ日本にお金を送りたい人もいる。双方をうまく調整すれば、実際に国境を超えて送金しなくても、データ上のやりとりだけで、送りたい相手に送金できる。

 

 

●Sofi

Sofiは、ハーバードやスタンフォードなどのハイレベルな大学に在籍する学生を借り手顧客にし、そして彼らの先輩であるその大学の卒業生達を貸し手顧客にして、それぞれターゲットを選定しレンディング仲介サービスを提供している


母校を応援するというストーリーで、P2Pでのお金の貸付に成功。返済率が高いため、名門大学に限定。国としては特定の大学を対象とした奨学金はできなく、民間企業がその点に目をつけた。

 

 

●Robinfood
株式や仮想通貨の取引手数料をなんと無料にするという、典型的なザ・フリー化といえるモデル。


ラクリは何か。投資家の口座にある資金のすべてが投資に回っているわけではない。そのユーザーからの預かり金の利息分を収益としている。


もう一つ、ゴールド口座というのがあり、この口座の利用者は月額費用を払うことで一定の融資を受けられる。この月額収入と貸付金利で収益を得ている。


もう一つ重要なカラクリ。2018年、Robinfoodはアメリカ証券取引委員会secに報告書を提出した。それによって、顧客の売買データを企業に売却していたことがわかった。これ自体は、法を犯したわけでも、顧客と交わした規約に違反したわけでもない。しかし、この透明性の時代において、その事実をRobinfoodがオープンにしていなかったことは、ユーザーや社会の信頼を裏切る行為ととられた。

 

 

●LanzaTech
排気ガスやゴミから新しいエネルギー資源を生み出すというもの。地中から掘り出した資源を何度も再利用する。

 

2017年には、積水化学工業とLanzaTechは、共同で、“ごみ”をまるごと “エタノール”に変換する生産技術の開発に、世界で初めて成功した。また、全日本空輸ANA)がバイオジェット燃料を購入することで世界のCO2削減に貢献しているほか、中国の製鉄所から排出されるガスにも利用されている。


この会社が目指す姿は、世界中に自社の巨大プラントを作りクリーエネルギーを作ることではなさそう。世界中にLanzaTechのテクノロジーをライセンス販売するこビジネスモデルを考えている。自身の持ち物を多くするのではなく、テクノロジーを売っていく。そんなビジネスができるのも、革新的技術を、持っているから。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ディスラプター50」ですが、今は2020年版も7月に公開されています。

Meet the 2020 CNBC Disruptor 50 companies

新たな新興企業として、サイバーセキュリティ、教育、医療IT、ロジスティクス/配送、フィンテック、農業に着目しています。

斉藤氏のブログでは、上記の2020年版Disruptorについて、日本語で分かりやすく紹介されているため、こちらを読んだほうが早いと思います。

https://www.join-the-dots.net/disruptor.html

 

 

なお、斉藤氏のTwitter投稿でよく使用される言葉をテキストマイニングすると、以下になります。

Twitter ※斉藤 徹 (@toru_saito) | Twitter

f:id:ania7:20201109222224p:plain

社会人を含めた学生向けの講座が多い印象です。

 

 

冒頭にも述べましたが、いくつか投資をしたいと思う企業も出てきました。2020年のDisruptor50に日本の企業がないのは残念ですが、イノベーティブな企業を見つけるには参考になると思いました。(4年間分のDisruptorリストを見ましたが、日本企業はありませんでした。)

 

過去にはソフトバンクグループが大赤字となった原因の一つであるWeWorkなども選出されているため、ここに選ばれたからという理由だけで投資をするのは危険かもしれません。