こんにちは あるいは こんばんは。
先日のカンブリア宮殿で株式会社コメダを特集していました。その中で、大和証券とコラボしたコメダ珈琲の店舗があり、投資の書籍や投資情報を集めるためのタブレットが置いてあり、興味を持ちました。吉祥寺にあるようですね。
お金のプロもダマされた!?あえてあやしい儲け話をやってみた
藤原 久敏【著】
総合法令出版(2020/08発売)
※あえてあやしい「儲け話」をやってみた / 藤原 久敏【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア
を読みました。
藤原氏は、藤原FP事務所/藤原アセットプランニング合同会社代表CFP・1級FP技能士。1977年大阪府大阪狭山市生まれ。大阪市立大学文学部哲学科卒業後、尼崎信用金庫を経て、2001年にファイナンシャル・プランナーとして独立。現在、自らの資産運用の経験を軸にした執筆・講演・取材等を中心に活動している。また、大阪経済法科大学にて経済学部非常勤講師を勤める。
この書籍を一言でまとめると、
「投資に関連する詐欺や詐欺まがいものは多く、どんな人でも騙される可能性はあるため、気を付けなければならない。」
となります。
目次と気になった部分を紹介します。
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1 あなたの気持ちを狙う旬のテーマには、気をつけろ!(仮想通貨;FX(外国為替証拠金取引)排出権取引)
2 あなたに近づき不安を煽る投資案件には、気をつけろ!(海外投資セミナー;年金不安煽り詐欺;劇場型詐欺)
3 気がつけば騙されているビジネス系投資には、気をつけろ!(福利厚生サービス会員;ネットワークビジネス;健康食品販売ビジネス;ネズミ講)
4 ターゲットを定めて向こうからやってくる話には、気をつけろ!(持ち込みの投資案件;社債買取詐欺;「あなただけに」詐欺;強引セールス対処法;銀行からの勧誘;宝くじ投資)
5 僕が騙されたり、騙されかけた話(平成電電匿名組合;未公開株購入;入会への勧誘)
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●3章
どんなビジネスモデルであっても「結局は、そのビジネスに他の人を勧誘することで、大きな報酬が発生するする」ようなものには、要注意です。
●4章
投資詐欺に遠いパターンとして、旬のテーマで煽ってくる、不安を煽ってくる、ネットワークビジネの類、向こうからやってくる、といった特徴がある。
●5章
話は少し逸れるが、投資話においても、不安を煽ってから、相談に乗りますよとの立場で、勧誘してくるケースは少なくない。つまり、アドバイザー、講師、先生といった立場で接してくるわけである。そうやって、こちらがアドバイスされるという立場になると、とても断りづらい空気になるので、これも投資詐欺の常套手段といえるでしょう。
●勧誘してきた業者があやしいと思えば、その業者名、連絡先、代表者といった情報がわかれば、ネットなどで調べてみましょう。もっとも、看板となる旬のテーマが変わる毎に、業者名、連絡先、代表者などは変えていることがほとんどである。それでも念入りに調べれば、代表者は過去に悪評が酷かった○○社の人だった、といった情報は少なからずある。
●最後に誤解のないように言っておくと、旬のテーマそのものは、それ自体は決してあやしいものではない。あやしいのは、旬のテーマを煽ってくる業者である。
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先日、投資詐欺についての記事を書きました。
この書籍はその記事よりも、具体的に、どうやって詐欺者は近づいてくるのか、詐欺ではないが結果大きく損失を被ったものなどが体験談として描かれています。投資セミナーに参加される方、よく周りから投資関連の話を聞く方は一読の価値があると思います。
詐欺も怪しい話もお互い気を付けていきたいものです。