ゼロから始めるほったらかし運用生活

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オンライン講演を見た(2023年2月)

こんにちは あるいは こんばんは。

 

楽天証券において、

「2023年、景気回復に光が見えるか?広瀬隆雄の米国市場見通しアップデート!」

と題した講演があったため自分のために記録します。

引用 【ネット開催】2023年、景気回復に光が見えるか?広瀬隆雄の米国市場見通しアップデート!(2023年2月17日開催) - YouTube

 

 

広瀬氏は、米国株のテーマ、銘柄分析の第一人者。米国をはじめとする世界の政治・経済に精通し、グローバル投資、新興国市場にも明るい。1959年、広島県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。S.G.ウォーバーグ証券(現UBS証券)、ハンブレクト&クィスト証券(現J.P.モルガン証券)を経て現職コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター。

 

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●今後の相場の見通し
結論として、2023年のS&P500は、プラス14%、4337をターゲットに見ており、予想は変えていない。


●GAFAM決算
どの決算もインフレを含めると、マイナス成長かほとんど成長していない。要因例として、広告での収益という構造は曲がり角に来ており、今後どうするかも不明である。

 

●参考銘柄
・VIST アルゼンチンのシェール探索生産。業績が着実に伸びている
・SQM チリのリチウム世界一のシェア。ローコスト
CRK ローコスト。天然ガス特化
・APA スリナムという国のオフショア油田発見が大きな材料
・MAR 世界一のホテルシェア

 

●質疑応答
・FM(フロンティア国ETF)について

新興国などに投資するときの注意点として、ドルが強含みしそうな局面では、投資資金が新興国から抜け出してアメリカにリバトリエーション、つまり戻される。今は、CPIなどの各指数からも分かるように、マクロ的には景気が強い。利上げはドル高要因のため、FMは資金が抜け出す。しかし、いま全降りするとかではないほうがよく、今後、政策金利が下がる時にFMはアウトパフォームすると思う。


・TUR(トルコETF)について

復興のための資金で、目先、トルコリラが圧迫する。トルコ国際空港は、ヒースローを超えて賑わっている。シンガポールがアジアの人もの金の集積地になりつつあり、ヨーロッパではトルコがそう。今後もハイリスク・ハイリターンの運営。

・今後の為替の見通しについて

ダル高の背景が利上げ繰り返しのため、市場はドル安だと思う。利上げ停止が3月から5月になりそうという、小さな動きでしかないと思う。

 

・今後のナスダックについて

次はChatGPTなどのAIがくると言われている。しかし、AIはまだ課金戦略が定まっていない。グーグル検索はアドセンスというマネタイゼーションというビジネスモデルがある。ChatGPTはまだアドセンスのようなものはない。ChatGPTはデジタル広告戦略の寿命を早めるが、経済的なメリットは少ないと思う。


・石油の買い時について

目先はいいと思う。今後のメインは、FMや欧州株、全世界株だろう。次の策として、さきに紹介した参考銘柄とかがいいと思う。去年のような、エネルギーなら何でも儲かるストーリーにはならないと思う。


NVIDIAについて

GAFAMの売上がよくない。需要面で明るい材料はAIだけ。それだけで半導体株を引っ張っていくのは難しい。米国の半導体技術を中国に輸出してはいけないという方針もマイナス。


・VTかVTIのどちらを選ぶか

VTの方がいいと思う。今後、GAFAがアンダーパフォームすると、VTの方が勝つと思う。

 

・銀行株について

預金を持っている銀行はいいと思う。例えば、JPモルガンBoA、ウェルス・ファーゴなどの銘柄例がある。米国政策金利が上昇するときの金利差はそのまま銀行の利益になるため、顧客金利を上げずに預金が多い銀行は強い。負け組は、ゴールドマン・サックス社など。

 

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動画を見て、広瀬氏の考え方や、普段どのように情報を収集しているかが垣間見れて、とても参考になりました。

広瀬氏の現在の主な情報発信は、以下の2つの有料コンテンツです。

Ch-OMUSUBI

広瀬隆雄|note

無料で今回のような講演が見れるのは、ありがたいです。

 

 

講演の中で紹介された参考銘柄を調べ、特にSQMとAPAに興味を持ちました。しかし、SQMは配当利回りが9.33%と高いですが、チリの会社であり、配当金は35%の現地課税の税金もかかります。また、リチウム世界シェア2,3位のALB、LTHMは配当金がほとんどなく割高のようにも見えます。

APAの2月10日の油田発見ニュースも確認しましたが、ここ数日の株価は下げています。APAは、2022年の新規資源発掘量でいうとTOP15に入っていますが、そもそも、ブラジル、ナミビアなど、2022年は大規模な油田発見が多かったようです。

引用 2022 seen as a bumper year for global oil & gas exploration, says WoodMac - Offshore Energy

そのため、油田発見というニュースだけでの個別株購入には至りませんでした。

 

VTかVTIかに関しては、どの目先、1,2年なのか、10〜20年なのかが分からないため、再度自分自身でも長期投資の対象商品を検討したいと思います。私の資産形成は、20〜30年後の結果をイメージしているため、今のところは、現在のまま手数料の安いS&P500商品を長期投資の対象にしていく予定です。ドルコスト平均法の数少ない欠点は上昇局面のため(高値で積み立てていくことになる)、現在のS&P500の下降または停滞の状態は、長期運用のほったらかし投資においては良いことだと思っています。