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ボーナスの手取りを増やす方法

こんにちは あるいは こんばんは。

 

 

昔の教え子から、

「昨年と比較しボーナスの税金額が急に2倍以上になり困ってる」

という相談を受けました。

 

 

調べてみると、人によっては、ボーナスの手取りを増やすことができそうです。特に、年収400万円くらいなどの方は影響が大きいかもしれません。

 

 

結論としては、一般的な6月と12月に賞与が出る方の場合、残業代を減らすなどして、5月・11月に支給される給与を減らすことで、所得税を減らし、賞与の手取りを増やせる場合があります。

 

 

賞与の所得税に焦点をあてた計算方法が以下になります。

 

 

 

 

1  前月の給与から社会保険料等を差し引きます。 ※数値は例

  5月分給与(4月の労働分) 30万円

  社会保険料等 6万円

   30ー6=24万円

 

2 上記の金額と扶養親族等の数を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表※」に当てはめて税率(賞与の金額に乗ずべき率)を求める

国税庁HP(https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/zeigakuhyo2019/data/15-16.pdf

  24万円、扶養0人とすると、賞与の所得税率は4.084%

 

 

3 (賞与から社会保険料等を差し引いた金額)×上記2の税率

  (賞与40万円 ー 賞与の社会保険料等7万円)×4.084%=約1.3万円

 

 

 

今回相談した方は、今年、昇給し、今年度始めから手当や残業代も増えたようです。仮に、5月分給与が37万円・社会保険料等7万円となった場合、所得税率が8.168%と倍になります。

当然、賞与の額も増えているため、仮に賞与40万円とすると、所得税は、

  (賞与48万円 ー 賞与の社会保険料等8万円)×8.168%=約3.3万円

となります。そのため、賞与の所得税が2.5倍以上になっています。

 

 また、4月頃の残業も多かったらしいため、もしかすると、所得税は数値例以上の差かもしれません。今回の場合、所得税率が4→8%へ2倍となってしまうことなどが大きな要因だと思います。そのため、元々の所得が多い方は、所得税率が12→14%など、影響を気付きにくいでしょう。

 

 

 

どちらにせよ、賞与が支給される方、残業代などを調整できる方しかできない方法ではありますが、4月分の労働などを減らすことで、結果、6月賞与の手取りは増えます。

さらには、社会保険料(健康保険、厚生年金保険、介護保険)が決まる標準報酬月額は、4、5、6月の給与で決まるため、この3ヶ月間働きすぎると、結果、税金が高くなります。

 

したがって、4,5,6月、特に4月は働き過ぎない方が、結果年間の手取り額が増える可能性があります。

 

 

 

 

 

しかし、標準報酬月額は、健康保険の手当額、遺族厚生年金、産前産後休業中に支給される出産手当金などにも影響してくる(標準報酬月額が高いと、もらえる手当も増える)ため、目の前の数値だけを追い求めると、かえって損をしてしまうかもしれません。

このあたりは、「4,5,6月給与」などのキーワードでインターネット検索すると、より具体的な話がいくつも出てきます。

 

 

 

運用や投資と同じ、近火で手を焙らないようにしたいものです。