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学資保険の相談を受けた

こんにちは あるいは こんばんは。

 

学資保険について相談を受けました。

学資保険を契約中だが、このままでよいか、もっと増える保険などはないかという相談です。

 

 

結論は、自分でお金を貯められない方は利用するのも一つの教育資金のため方であり推奨できますし、自分でお金を管理できる方は会社の福利厚生・NISAなどを活用するほうが良いです。

 

 

 

具体的に中身を見ていきましょう。

 

○A商品

この商品は、17年間毎月23,555円(兄弟割引適用済)支払い、その後5年間ねかせることで、

 幼稚園入園祝金 12.5万円

 小学校入学祝金 12.5万円

 中学校入学祝金 25万円

 高校入学祝金  25万円

 大学入学祝金  175万円

 成人祝金    25万円

 満期保険金   250万円

を受け取れる保険です。

 

払込保険料は合計4,805,220円で、合計受取金額は525万円となります。

 

また、学資保険の大きなメリットは、多くの商品に親の死亡保障(保険料支払免除特約)が付いている点、節税で使用できる点です。また、投資に興味がない方、お金を貯めることが苦手な方は強制的に保険料引き落としとなるので良いと思います。

 

 

 

・返戻率は111%だが、利回りは0.8%以下

返戻率は、535万÷4,805,220*100=111%となり、学資保険としては良い方です(兄弟割引があるためというのもあります)。ネットで返戻率の平均と調べると、104〜109%と表示されました。

 

しかし、年利0.8%で毎月23,555円を積立てると17年後には5,190,208円になり、そのまま年利0.8%でねかせると5,401,165円になるため、このA商品の年間利回りは0.8%以下となります。

 

 

 

・運用で増やすと、利回り3.47%はいけそう

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の22年間の利回りは3.47%です。同じ23,555円を17年間積立て、5年間寝かせると、7,750,494円になります。もちろん、GPIFの場合、半分は日本株・米国株などのため浮き沈みがあります。

引用 2022年度の運用状況|年金積立金管理運用独立行政法人

 

 

つまりGPIFと同様に運用できれば、230万円の差がつくことになります。後は、リスクを許容できるか、親の死亡保障のメリットは必要かと検討し、学資保険にするか自分で運用するかを判断すると良いかと思います。

 

 

 

○まとめ

          480万円かけて    返戻率        利回り

学資保険      535万円になる    111%(兄弟割引込)  0.8%

GPIFのような運用   775万円になるかも  161%になるかも    3.47%かも

 

 

このA学資保険は決してマイナスのものではありません。しかし、大きく増えるものでもありません。この金額で高校や大学資金が足りるのかなども含めて、メリット、解約による違約金なども含めたデメリットを考慮して、続けるか解約するかを決めてください。

そもそも保険というのは、当該金額をカバーできれば経済的には入る必要がないものだと思います。保険が必要なのは、車の保険と、お子さんが小さく・貯蓄がなく・一馬力で働く方の生命保険などの場合だと思います。

 

また、教育資金はリスクある商品で貯めるものではないと思うため、会社の利回り1%以上の積立てがあるならそれを選ぶのも良いと思います。

 

私なら、この商品は解約し、会社の積立てをメインにし、リスクを取れる範囲でNISA口座、次に特定口座で教育資金を運用していきます。