改訂版 図解まるわかり お金の基本 (日本語) 単行本 – 2017/7/3
丸田 潔 (監修)
最近、好きな本です。
しかしながら、お金の基本は、税の仕組みなど細かいため敬遠される方が多いでしょう。したがって、必要な時に読むくらいでちょうど良いかもしれません。
丁寧に、詳細を説明してくれている書籍です。
その中で、当ブログでは、「所得税の仕組み」、「実際の所得税計算例」、「確定申告での還付」の3点のみ抜粋して紹介します。
1 所得税の仕組み
所得金額 = 収入金額 ー 必要経費
課税所得金額 = 所得金額 ー 所得控除
この課税される所得金額により、税率が変わります。そして、
所得税額=(課税所得金額×税率-控除額)×102.1
※102.1は、復興特別所得税として加算される。
所得控除の種類には、以下があります。
・雑損控除
・医療費控除
・社会保障控除
・小規模企業共済等掛金控除
・生命保険料控除
・地震保険表控除
・寄附金控除
・障害者控除
・勤労学生控除
・扶養控除
・基礎控除
2 実際の所得税計算例
30代、年収400万、社会保険料50万、妻は専業主婦、こどもなし、ローンなしの場合。
所得金額 = 収入400万 ー (400万 ✕ 20% + 54万) = 266万
社会保険料控除50万、配偶者控除金額38万、基礎控除38万の合計126万の控除
課税所得 = 266万(所得金額) ー 126万(控除系)= 140万
課税所得の140万 ✕ 5%(所得税率) = 7万円
住宅ローンなどの税額控除があれば、ここから引きます。
ない場合、納付所得税額は、7万円×102.1=71470で、百円未満切り捨てで、納税額は71,400円となる。
3 確定申告での還付
確定申告で還付を受けられる主なケースとして、以下がある。
・マイホーム購入
・退職して再就職先がない
・退職して退職金をもらった
・株などの配当を受け取った
・寄付をした
・マイホームに省エネやバリアフリー工事した
・高額な医療費がかかった
・市販の風邪薬や胃腸ぐすりを購入
・災害や盗難の被害にあった
以上
多くの書籍では、年収、所得金額、収入などの用語がバラバラです。上記に紹介した用語は、国税庁の用語を元にしているため、確定申告時などにもそのまま参考にすることができるため、読みやすい本なのかなと思いました。
最後に還付の紹介をしましたが、還付金詐欺は非常に多いようなので十分気を付けて下さい。
※参考
https://www.amazon.co.jp/改訂版-図解まるわかり-お金の基本-丸田-潔/dp/440510297X