こんにちはあるいはこんばんは。
初めての人向けに、iDeCoの商品の選び方について紹介します。信頼のあるファンドを選択するのが一番ですが、初めての場合は困難です。
そういった場合に、簡単に見分ける比較ポイントがあります。今回は、SBI証券と楽天証券の、フィルタしたデータを見てみましょう。
SBI証券のiDeCoでは、申し込みのプランにもよりますが、83件の中から商品選択可能です。上の表は、83件の商品を純資産の多い順に並べ替えたものです。
※83件以外に、元本保証の4件の商品があります。
参考となる一つの指標は「純資産」です。純資産が少ない、または安定して増加していない商品は、繰上償還リスクがあります。ただし、多いほど良いという訳ではありません。
純資産では、フィデリティが一番多いことが分かります。しかし、、、
次が一番重要なポイントです。
一番比較できるポイントは「手数料」の高さです。
上の表は、信託報酬(1年毎にかかる手数料)の安い順に並び変えています。
最近のiDeCoの商品は、ノーロード(買い付け時の手数料などが無料)のものが多くなっています。そのため、手数料の大部分は「信託報酬」の部分となります。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
ニッセイ外国株式インデックスファンド
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
の3商品は特に手数料が安いです。先ほどの純資産が多い「フィデリティ」は信託報酬が1.68%でした。毎月2万円を30年間積み立てた場合の信託報酬を、上記3銘柄と比較すると、
フィデリティ 手数料187万
eMAXISSlimなど 手数料11万
※元本積立のみとしての計算
となります。iDeCoで積み立てているだけで、少なくとも上記の手数料がかかるわけです。
どの商品が一番良いのかは、プロでも分かりません。したがって、初めての方ならなおさら、まずは「手数料」を一つの基準として選択することが重要となります。
なお、SBIのiDeCo商品83件の平均信託報酬は、「0.64%」です。
最近は信託報酬の安い商品が多いので、商品選択の際は、信託報酬を0.20%以内には抑えたいところです。
楽天では、一覧表に純資産が載っていないため、純資産降順一覧表は省略します。
楽天は、31件の商品選択が可能です。
※31件以外に、元本保証の商品1件があります。
上図は、管理手数料(主に信託報酬)の安さ順に並び替えたものです。
たわらノーロード先進国株式
たわらノーロード国内債券
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
の商品が手数料の安さベスト3です。しかし、SBIの商品と比較すると、手数料の高い商品が多いです。31件の手数料平均は、「0.74%」です。
楽天の中で最近人気があるのは「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」です。
運用会社としては世界でも名高い(つい最近、日本撤退となりましたが、商品として選択可能です)バンガードであり、私もこの商品で拠出しています。
今回は、初めての人向けにiDeCoの商品選択について紹介しました。
手数料の安い商品を選択するのはとても重要なことです。以前のブログでも記載しましたが、我々個人が一番コントロールできるのは「手数料」です。
※iDeCoについて受けた質問をブログにしました。
https://ania7.hateblo.jp/entry/2020/09/24/074555
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