ゼロから始めるほったらかし運用生活

投資信託をメインに運用生活を楽しみます

株主優待の短所と長所

こんにちはあるいはこんばんは。

 

 

株主優待生活を始めて、早1年。

株主優待目的で、13銘柄を買付けして良かったこと・良くなかったことをまとめます。

 

結論として、完全にほったらかし運用を目的にするのであれば、優待目的とするよりも、投資信託(株式)における手数料の安いインデックスファンドが一番だと思います。

 

 

 

 

現在保有している銘柄の一部は以下です。

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NISA口座での、マイナス銘柄のみ示しています。笑

これだけマイナスがあっても、特定口座なども含めるとプラスになるから不思議です。

 

 

 

これまで株主優待株を売買してきて感じた、短所と長所は以下です。 

 

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★★短所★★

・ただ単に雑誌やブログを当てにすると含み益で大きなマイナスとなる。

 初期の頃は、雑誌やブログを主な参考にしていたが、失敗であった。確かに株主優待はもらえるけど、含み損が大きすぎる点、株主優待の改悪・廃止の銘柄もある点など、個別銘柄の大きなリスクをマネジメントできていなかった。そういったリスクも含めて買付けするのならいいが、セクター毎の業績・動向についても確認すべきであった。

 

日本株が中心になる。

海外では、特典のある銘柄もあるが、株主優待は多くない(あっても海外にいないと使用する機会が少ないクーポンや見学)。そうなると、日本株中心となり、現在、米国のS&P500を中心とした株価好調のメリットを享受できない。

 

・優待券を確認して、応募するのが億劫になる。

6月頃は、8銘柄ほどの優待券が届き、一覧表での管理や、カタログギフトの応募、優待券の使用期限確認など、「優待を使うことに追われてしまった」。まさに桐谷さんに一歩だけ近づいた状態であった。私にとっては、現在の13銘柄保持くらいかプラス2,3銘柄くらいがちょうど良いと思う。そう考えると、桐谷さんは本当にすごい。

 

・優待が改悪・廃止になった時に、早めの決断が必要。

すぐに売れるか、売るための自分ルールがあるかが大切。今年8月、トラスコ中山が優待廃止になったとき、すぐに損切りしたのは良い思い出。トラスコの台車が好きだった。

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この売却のことを考えさせられる点は、株主優待の、ほったらかし運用には向かない点の一つである。

 

 

 

 

☆☆長所☆☆

・NISA口座で買付けすることにより、税金面でのメリットが大きい。

米国の投資信託なども買付けできますが、NISA口座で日本株を買うと税金のメリットを最大限得ることができる。配当金の税金もかからないため、優待利回りと配当利回りの大きければ大きいほどメリットがある。

 

・優待特典が届くのは楽しみ。

短所と少し矛盾するようだが、無料の券などが届くのは嬉しい。毎月、ぷちサプライズプレゼントが届くような気持ち。また、決算書やIR情報も読むようになり、その企業に対して今までよりも興味を持つようになった。

 

・ほったらかしで優待と配当がもらえる。

何もしなくても、勝手に配当金と、株主優待がもらえる。少なくとも、現金で持っているよりは大きなメリットがある。まさにほったらかし運用。

 

 

 

 

といったように、短所・長所があります。そのため、 完全にほったらかし運用を目的にするのであれば、優待目的とするよりも、投資信託(株式)における手数料の安いインデックスファンドが一番だと思います。

 

 

もし、優待目的であれば、以下の3銘柄が好きです。

KDDI

 KDDIの株主優待 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

オリックス

 オリックスの株主優待が届いた - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 ・ビックカメラ

 ビックカメラの株主優待 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

KDDIオリックスはカタログギフトで使いやすく、ビックカメラの優待券も非常に使い勝手が良いです。また、優待と配当の合計利回りも良く、長期保有特典もあります。KDDIオリックスは株価が急落しており、減配などのリスクもありますが、逆に割安で買付けの良い機会でもあります。

 

 

 

私自身は、今、経済・経営・投資の勉強をしたいこともあり、ポートフォリオの割合を米国株重視にしています。

それでも、国内の応援したい企業や、優待券が欲しい企業の株は少しでも保持し続けていきたいと思います。

 

 

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米国株配当金を受け取った(9月分)

こんにちはあるいはこんばんは。

 

米国株配当金を受け取りました(9月分)。

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2銘柄合わせて税引き後$25でした。

 

 

株主優待が多いとデメリットも多くなることに気付いたため、米国個別株と投資信託(米国株式)を中心に据えるよう、先々月から資産配分を大きく変えています。

今回紹介した上記2銘柄は、初めて買った米国個別株となります。

 

それでは、2つの銘柄と、米国株の配当金について簡単に見てみます。

なお、株価や利回りなどの数値は、本日(10月8日)時点で検索したものです。

 

 

 

○ スリーエム(セクター:資本財・サービス)

 スリーエム(MMM)は、グローバルに展開する産業部材の会社で、オフィス、ヘルスケア、エレクトロニクス、自 車、交通インフラ、通信、建設など幅広い産業分野 で5万5,000種に及ぶ製品を供給しています。部門別売上は、セーフティ&インダストリアル34%、トランスポテーション&エレクトロニクス29%、 ヘルスケア22%、コンシューマー15%です。地域別売上は、米国41%、アジア太平洋31%、欧州・中東・アフリカ19%、ラテンアメリカ・カナダ 9%となっています(19年12月期)。

 

株価と配当利回りを見ていきます。

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株価は$166で、1年間の配当金は$5.88、配当利回りは3.53%です。

MMMは、連続増配62年という数値だけでもすごさがわかります。

権利確定日が8月24日だったので、その少し前に($166のとき)にMMMを10株買い付けしました。

 

 

 

○ ジョンソン・アンド・ジョンソン(セクター:医薬品)

 ジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は、世界最大のヘルスケア企業です。売上の51%を占める医薬品部門は、免疫学、感染症神経科学、腫瘍学、心臓血管と代謝疾患を含む5つの治療分野を中心に乾癬治療薬「ステラーラ」、多発性骨髄腫治療薬「ダーザレックス」、リウマチ治療薬「レミケード」などを擁し、同32%を占める医療機器部門は、外科手術、整形外科、心臓血管、糖尿病ケア及び視力ケア分野に使用される製品を扱い、同17% の消費者部門は、ベビー・ケア、口腔ケア、スキン・ケア、市販薬、女性の健康と創傷ケアなどの分野の製品を扱います(19年12月期)。

 

株価と配当利回りを見ていきます。

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現在の株価は$148で、コロナの影響で$111まで下がっていましたがここ数ヶ月はほぼ$140台、1年間の配当金は$4.04で、配当利回りは2.73%です。

JNJも連続増配58年と優良大型株の一つであり、様々なETFなどに組み込まれています。

権利確定日が、8月24日だったので、その少し前($148のとき)に、JNJを20株を買い付けしました。

両銘柄とも、買付けしたときと今と株価が変わりませんね^^;

 

 

 

○ 米国株の配当金

日本とは異なり、米国の企業は配当金を大事にする文化があります。そのため、年4回配当を支払う企業が多く、多くの投資家のモチベーションも上げています。

 

そんな配当金にも税金面での大きなデメリットがあります。

それは、外国証券投資による利子や配当金は、まず外国で課税され、さらに日本国内でも課税される「二重課税」です。

 

冒頭で紹介した今回の配当金も、

 JNJ 配当$1.01*20株= $20.2

 MMM 配当$1.47*10株= $14.7 

の計$34.9のはずが、受け取った金額は約$25となっています。

 

米国の場合、現地課税10%が引かれてから、さらにそこから国内課税20.315%が引かれるためです。ただし確定申告をすることで、米国課税分10%を日本の所得税や住民税から控除することができ、これを「外国税控除」といい、還付を受けることができます。

また、確定申告することにより譲渡益(株式の売却益)と損益通算させることが可能ですが、外国税控除の適用は確定申告して総合課税か申告分離課税を選択した場合に限られます。

 

 

 

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「敗者のゲーム」を読んだ

 質問 あなたが投資するなら、どちらにしますか?

 

 A 大幅に値上がりし何年間も高値圏にある株式

 

 B 大幅に値下がりし何年間も低位にとどまっている株式

 

 

 

こんな質問のあった書籍「敗者のゲーム」を読みました。

 著者名:チャールズ・エリス【著】/鹿毛雄二【訳】

 日経BP(2019/01発売)

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0516981

 

冒頭の質問の回答は、以下でした。

 

回答Aを選んだなら、あなたはこのテストを行ったプロのファンドマネージャー90%と同じである。

ほとんどのプロと聞いて安心?とんでもない。あなたが株の長期的な売り手でない限り、Aを選べばあなたのプラスはない。

あなたが買う株の価格が低ければ低いほど、あなたの投資1000ドル当たりの株数は多くなり、それだけ配当も多くなる。したがって、長期的に正しい回答は意外なことにBである。」

 

 

 

エリス氏は、イェール大学卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールで最優秀のMBAニューヨーク大学Ph.D.取得。ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て、72年グリニッジ・アソシエイツを設立。2001年6月に代表パートナーを退任するまでの間、イェール大学財団基金投資委員会委員長、全米公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任。現在、ホワイトヘッド財団理事長。

 

 

この書籍を一言でまとめると、

「インデックスファンド(株式)は非常にすばらしい運用の選択」

となります。

 

 

 

気になった箇所を紹介します。

 

 

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イェール大学財団基金運用責任者のデイビッド・スウェンセンのコメント

 

賢明な投資家は自ら判断する。相手の能力を評価できないのに、どうして適切な専門家を選ぶことができるのか。皮肉なことに、投資サービス専門家の能力を判断する情報を集めているうちに、その人はポートフォリオをよく理解し、自ら判断できるようになっていく。

 

 

インデックスファンドは、過去10年間、投信全体の80%を上回る成績をあげている。個人投資家の現実の成績は、投信全体よりさらに悪い。なぜなら、パフォーマンスデータは、消滅した多数のファンドのデータを含まないから実際より高めにでる(生存者バイアス)。また、パフォーマンスデータは課税上のメリットを考慮していない。に、投信を購入する際に証券会社に支払う手数料の影響がある。

 

 

 

バンガードとTIAA-CREFは、良質のファンドを最低限の手数料で提供している。実際、両者は収益性を切り離すことで、受託責任と収益追求の二律背反から解放され、投資家の利益に奉仕する仕組みが作られている。

 

 

銘柄選択に目を奪われず、資産配分戦略に集中するべき。

イェール大学のロジャー・イボットソン教授の研究によると、投資リターンの90%以上は資産配分からもたらされ、銘柄選択やマーケットタイミングの効果は副次的なものである。

 

 

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本文

 

 

運用は敗者のゲームになった。

機関投資家の大多数が市場平均やり高い成果をあげられる、という前提は正しくない。なぜなら機関投資家そのものが市場なのだから、機関投資家全体としては、自分自身に打ち勝つことはできない。機関投資家は、取引先取引の95%を占める。運用機関の数が膨大で、能力も高く、顧客のために質の高いサービスを提供するからこそ、資産運用が敗者のゲームとなった。

 

 

新しいルールのもとでカギを握るのは、コストである。

 

 

カリフォルニア大学デービス校の金融論の教授であったテランス・オディーンは、なせ投資家は売買をしすぎるのか?、という論文の中で、15年間に大手証券会社を通して個人投資家ざ行った10万件近い取引を分析している。個人投資家の購入した銘柄は購入後1年間で市場平均を2.7%下回る一方、売却した銘柄は売却後に市場平均を0.5%以上上回ったという。

ラスベガスもマカオモナコもいつも人で溢れている。これをみても分かるように、すべての人が合理的だもは言えない。

 

 

投資の基本原則まとめ。

1 投資の最大の課題は、株式、債権、不動産などへの長期的な資産配分の決定である。

2 長期的な資産配分の決定に際し考慮すべき点は、成長性、安全性、毎年の収入なもだが、最も大事なのは、いつ資金が必要になるか、という点である。

3 資産ごとにも、資産の種類ごとにも幅広く分散すること。暴落は突然起きる。

4 決めたことを一貫して忍耐強く実行する。上昇相場は最も悲観的なときに起こる。一喜一憂した時の損失は大きい。

 

 

インデックスファンドの優れたメリット

・相対的な高いリターン。長期的にみて、全体の80%のアクティブファンドマネージャーは市場平均に勝てず、どのマネージャーがトップ20%かを事前に見つけるのは、ほとんど不可能だ。

・低コスト。運用報酬と管理費用は、年率で0.1%1年間でポートフォリオ1割程度しか売買されないため、売買手数料が低い(アクティブファンドでは、毎年ポートフォリオ全体が入れ替わる)。さらにマーケットインパク(自ら買いに出たことによる値上がり、売りによる値下がり効果)も低い。毎年の実現益も少ないから、税金も少なくてすむ。

・便利。あまり運用実績を気にしなくてよい。

・不安や後悔を感じなくてすむ。

・運用目的、長期投資方針といった最重要課題にだけ専念できる

 

 

ほとんどの国においてほとんどの投資家が、ポートフォリオの大部分を自国証券に投資するという「ホームバイアス」が見られる。この自国通貨へ極端に集中投資することは、かなりリスキーである。

 

 

あらゆる投資家には一つの恐るべき、そしてあまりにも過小評価されている共通の敵がいる。インフレーションという敵だ。インフレの脅威は、ほとんどの投資家、特に引退後の老齢層に打撃を与える。じわじわと浸食していくインフレの力こそが本当に恐ろしい。一般的に許容されている年率2%のインフレが続けば、売買力は36年で半減する。年率3%のインフレが続けば、購買力は24年以内に半減する。

 

 

ヘッジファンド

大きく分けて2種類ある。一つは天才的なプロが運用するヘッジファンドであるが、新規の投資家を募集していない。もう一つのファンドマネージャーは、プロとまったく同じことを語るが、2%プラス実績の20%という高額報酬を得ることにしか興味のない連中である。

 

 

ベンチャーキャピタル

アップル、グーグル、いーべいあといった超成長銘柄を発掘して、投資が100倍になるという世界は、ロマンに満ち溢れている。

ハーバード大学のジョシュ・ラーナー教授は、次のように説明している。よいファンドに出会わなければ、やる意味はない。

優れた実績をあげたファンドが勝ち続けるのも不思議ではない。唯一の問題は、最高のヘッジファンド同様、最高のベンチャーキャピタルファンドは、新規投資家には閉ざされている。

 

 

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様々な書籍に投機ではなく投資の理論や考え方が書かれています。それらはこの本にすべて集約されていると思いました。エリスの書籍の面白い点は、様々な書籍や考え方を例として紹介する点です。彼の本の良さは、ブログでは伝えきれず、実際に本を手に取ってみないと分かりません。

 

考え方としては、一番興味深かい書籍でした。

 

iDeCoの商品選択

こんにちはあるいはこんばんは。

 

初めての人向けに、iDeCoの商品の選び方について紹介します。信頼のあるファンドを選択するのが一番ですが、初めての場合は困難です。

 

そういった場合に、簡単に見分ける比較ポイントがあります。今回は、SBI証券楽天証券の、フィルタしたデータを見てみましょう。

 

 

 

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SBI証券iDeCoでは、申し込みのプランにもよりますが、83件の中から商品選択可能です。上の表は、83件の商品を純資産の多い順に並べ替えたものです。

※83件以外に、元本保証の4件の商品があります。

 

 

参考となる一つの指標は「純資産」です。純資産が少ない、または安定して増加していない商品は、繰上償還リスクがあります。ただし、多いほど良いという訳ではありません。

純資産では、フィデリティが一番多いことが分かります。しかし、、、

 

 

 

次が一番重要なポイントです。

 

 

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一番比較できるポイントは「手数料」の高さです。

上の表は、信託報酬(1年毎にかかる手数料)の安い順に並び変えています。

 

最近のiDeCoの商品は、ノーロード(買い付け時の手数料などが無料)のものが多くなっています。そのため、手数料の大部分は「信託報酬」の部分となります。

 

 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

 ニッセイ外国株式インデックスファンド

 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

 

の3商品は特に手数料が安いです。先ほどの純資産が多い「フィデリティ」は信託報酬が1.68%でした。毎月2万円を30年間積み立てた場合の信託報酬を、上記3銘柄と比較すると、

 

 フィデリティ   手数料187万

 eMAXISSlimなど 手数料11万

 ※元本積立のみとしての計算 

 

となります。iDeCoで積み立てているだけで、少なくとも上記の手数料がかかるわけです。

 

どの商品が一番良いのかは、プロでも分かりません。したがって、初めての方ならなおさら、まずは「手数料」を一つの基準として選択することが重要となります。

 

 

なお、SBIのiDeCo商品83件の平均信託報酬は、「0.64%」です。

最近は信託報酬の安い商品が多いので、商品選択の際は、信託報酬を0.20%以内には抑えたいところです。

 

 

 

 

 

 

次に楽天証券iDeCo商品を見てみます。

楽天では、一覧表に純資産が載っていないため、純資産降順一覧表は省略します。

 

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楽天は、31件の商品選択が可能です。

※31件以外に、元本保証の商品1件があります。

上図は、管理手数料(主に信託報酬)の安さ順に並び替えたものです。

 

 たわらノーロード先進国株式

 たわらノーロード国内債券

 楽天・バンガード・ファンド(全米株式)

 

の商品が手数料の安さベスト3です。しかし、SBIの商品と比較すると、手数料の高い商品が多いです。31件の手数料平均は、「0.74%」です。

 

楽天の中で最近人気があるのは「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」です。

運用会社としては世界でも名高い(つい最近、日本撤退となりましたが、商品として選択可能です)バンガードであり、私もこの商品で拠出しています。

 

 

 

 

 

今回は、初めての人向けにiDeCoの商品選択について紹介しました。

手数料の安い商品を選択するのはとても重要なことです。以前のブログでも記載しましたが、我々個人が一番コントロールできるのは「手数料」です。

 

 

 

 

 

iDeCoについて受けた質問をブログにしました。

https://ania7.hateblo.jp/entry/2020/09/24/074555

 

 

 

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ホットランドの株主優待券が届いた

こんにちはあるいはこんばんは。

 

銀だこで有名なホットランド株主優待券が届きました。

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100株保有の場合、1500円分の優待券が届きます。

半年毎に届くので、1年間で3000円分となります。

 

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500株及び1000株保有の場合でも優待利回りが変わらないことから、株主優待に力を入れていることが分かります。

 

1991年設立、2014年上場のホットランドは、たこ焼き『築地銀だこ』が主柱。たい焼き『銀のあん』も展開。台湾、香港などアジア軸に海外進出しています。

 

それでは、株主優待目的の目線でホットランドについて見ていきます。

 

 

1 株主優待

先述した通り、100株保有で、3000円分の優待券がもらえます。

銀だこ以外にも、天ぷらのからり、たい焼きの銀のあんなどでも利用できます。

利用可能店舗は、以下のIR情報を見ると早いです。

http://www.hotland.co.jp/ir/yutai.php

 

 

2 利回り計算 ※本日(9月27日)時点 ※100株の場合

・株価 1160円

・予想配当と利回り 10円:0.9%

・優待権利確定月 6・12月

・優待利回り 2.6%

・合計利回り 3.5%

※利回り計算は100株・500株・1000株保有の場合であり、それら以外の場合の利回りは低下します。

 

 

合計利回りは4%に届きません。利回り計算だけでみると、そこまで推奨銘柄としては出てきませんね。

 

 

 

8月13日公表の「2020年12月期 第2四半期報告書」においても、コロナの影響か財務状況が思わしくありません。

 

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https://ssl4.eir-parts.net/doc/3196/yuho_pdf/S100JIW1/00.pdf

 

 

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なお、私の ホットランド株も2万4000円の含み損です。

 

 

銀だこが好きで保有している銘柄でしたが、株主優待の変更・廃止があれば売却するかもしれません。

 

 

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質問「iDeCoについて教えて」に回答した

こんにちはあるいはこんばんは。

 

読者からiDeCoについて質問があり、回答しました。

 

 

質問者

30代男性、第2号被保険者、SBI証券会社口座保有、NISA口座と特定口座で投資信託(米国株)で一定額運用

 

 

 

Q iDeCoを始めると、会社にiDeCoをしていることがばれるか

A ばれます。第2号被保険者は、iDeCoを始めるにあたり、第2号加入者に係る「事業主の証明書」が必要なためです。手続きをするにあたり、ご所属の経理・庶務担当者に依頼することになります。

 

 

Q SBI証券なら、SBI証券iDeCoを管理してくれるのか

A いいえ。SBIベネフィットシステムズ株式会社が運営管理機関として、運用・管理してくれます。

 

 

Q iDeCoを始めるための大まかな流れは

A SBIのウェブサイトより資料・申込書請求

 →届いたら、必要書類を記入(この時に、事業主の証明書が必要)

 →加入手続完了の書類が届いたら、ウェブにログイン

 ※実際に掛け金として買い付けされるまで1,2か月くらいかかります。

 

 

Q 何に投資をすれば良いか

A 「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

 選択するのが面倒な方は上記で良いと思います。

 参考として、SBIの場合、2020/9/20現在は84の銘柄から選択できます(申し込みプランによります)。絶対に元本割れしたくない方は「あおぞらDC定期(1年)」を選択すると良いでしょう。元本確保商品であり、適用金利は0.020%となっています。後は好みです。

 

 

Q どれくらい得なのか

A 3つの利得があります。少し長く説明します。

 1 積立時に掛け金が全額所得控除

 2 分配金などの運用益が非課税

 3 受取時に一定額まで非課税

 

「1」を例にシンプルな例を示すと、年収(正確には課税所得額と他の税制控除による)が500万円くらいで所得税が10%、毎月のiDeCo掛け金を2万円として計算すると、毎年4万8000円分

 ※年間24万円拠出×(所得税分10%+住民税分10%)の計算 

の節税効果があり、お得となります。年収が増えると(課税所得が増えることにより、所得税率が上がると)、よりお得になります。年収650万円近いと毎年7万2000円、30年間で216万円お得です。

 

「2」については、お勧めした銘柄「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」であれば、ここ数十年で長期的にみると年間4~8%の利回り(どこからどこの期間で区切るかによる)なので、仮に5%利回りとします。毎月2万円を、30年間運用すると、複利により最終積立金額は、

 ・iDeCoあり 1664万円

 ・iDeCoなし 1384万円

 となり、280万円お得です。

 

「3」については、一時金受取と年金受取で異なります。

 

 

 

 

iDeCoの短所として、

ふるさと納税や住宅ローンとの併用時に損をしてしまうケース

 ※課税所得330、695万に近い方は影響あるかも

iDeCoに加入できない人もいる

・金融機関によって商品が異なる

 ※大した短所ではない

・運用会社によっては、毎月手数料がかかる

 ※SBIは運用管理手数料無料

・商品によっては元本割れする

 ※長期運用の場合、インフレリスク・機会損失のほうが大きいのでS&P500推奨

・専業主婦など節税効果がない場合ばある

 ※収入がないと、節税とならない、、、

・受取時に、一定額以上は課税

などがあります。

 

そして、iDeCoの最大のデメリットは、老後にしかお金を引き出せない( iDeCoで積み立てた資産は、原則60歳になるまで引き出すことができない)点です。デメリットも確認、受容した上で運用に望んでください。

 

 

 

個人的には、「ほったらかしでできて、税制控除も大きい」という長所があるため、上記の短所があっても利用しない手はないと思います。

「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」を読んだ

こんにちはあるいはこんばんは。

 

本気でFIREをめざす人のための資産形成入門

 穂高 唯希【著】

 実務教育出版(2020/07発売)

を読みました。

本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 / 穂高 唯希【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

 

 

著者の穂高氏は、ブログ「三菱サラリーマンが株式投資セミリタイア目指してみた」を運営。給与の8割を日米英豪中などの高配当株・連続増配株へ投資し、金融資産約7000万円、月平均20万円超の配当収入を得られるしくみを形成。30歳で退職しセミリタイア、FIREを達成。日本版FIREムーブメントのさきがけとしてメディアで度々取り上げられている。

 

 

 

 

この書籍を一文で表すと、

「支出を最適化し、収入のほとんどを株式買付にまわし、配当金でFIREをめざす」

となります。

 

 

 

目次と気になった部分を紹介します。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1 私が早期セミリタイアをめざし投資手法を確立するまで(入社初日に決意した“豚舎脱出”;収入の8割をせっせと株式買い付けに回す単純作業;経済的自由を達成した先に、夢や希望があるか)


2 支出を最適化し、高配当・連続増配株投資を始めよう(心地よい資産形成には高配当・連続増配株の投資は有力;株価に一喜一憂せず、上がっても下がっても売らない;株価が暴落した際に、思い出すべきこと;資産形成の基礎は、支出の最適化(節約)にあり
年収500万円以下でも配当金200万円を得ることは可能
高配当株・連続増配株への投資には米国株が有力)

 

3 お金自動発生マシンを組み立てよう(お金自動発生マシンを組み立てよう;つみたてNISAや一般NISA・イデコ活用術;潰れず増配し続けるアメリカの企業に投資する;米国株ETFを買い続けるのが一番カンタン)

 

4 お金自動発生マシンを強化する(お金自動発生マシンを強化する;VIX指数20以上は買いタイミング検討の目安;私がこれまで投資してきたポートフォリオを公開!;投資銘柄メンテナンスはここをチェック;それぞれの人に合った資産形成法を考える)

 

5 資産形成は目的ではなく手段(資産形成は目的ではなく手段)

 

 

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●サラリーマンを定年まで勤め上げて、年金をもらって生活し、生涯を終える。という従来一般的であった生涯モデルは、過渡期に差し掛かっていると思う。

 


●市場をいくら研究しても値動きは読めないと痛感し、利益を積み上げても結局失うことを何度も経験するうちにFXで安定的に利益を積み上げることに限界を感じていました。

 


●投資哲学、投資方針
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付に回す単純な作業。そうした配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期ひ投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。

 

 

●配当金のメリット、魅力
・手間がかからない

・再現性が高い

不労所得の可視化にやり、経済的自由の達成具合が明瞭

・出口戦略を考える必要性が基本的に生じない

・時間と共に積み上げることができ、相場局面に関わらずモチベーション維持になる

・モチベーション維持により長期投資が可能になる

・ほかの生き方をする選択肢が増え、そのハードルが下がる

・月々のキャッシュフローが読みやすい

配当利回りが、株価下落の際にクッションになることがある。

 

 

●配当を再投資するかしないかは価値観次第。

 

 

●株価に一喜一憂せず、上がっても下がっても売らない。長期投資をする上で含み損は不可壁。最も避けたい行動は狼狽売り。

 

 

●保守的に見積もるのであれば、30-60%程度の暴落はいつなんどきも起こりうる。

 

 

●資産形成の基礎は、支出の最適化(節約)にあり。
私が編み出した支出最適化15選

・ペットボトルを買わず、水筒持参

・タバコを買わず、たばこ株を買え

、、、

株主優待を活用すべし

・保険には入らない

・階段は資源

 

 

●節約を続けるコツは、高消費生活と節約生活を両方体験すること。

 


●証券会社は、SBI、楽天マネックスから選ぶ。

 

 

●認識しておきたい、損益通算できないというNISAのデメリット。

 

 

●つみたてNISAに適している人。配当にこだわらず、あくまで、老後の資産形成目的など長期的に資産の最大化をめざす人や、資産形成をしたいものも、あまり投資に時間をかけたくない人

 


●NISA向きの人。個別株やETFで配当金というキャッシュフローを最大化したい人。高配当株・連続増配株などで配当金を積み上げ、近い将来にセミリタイア、FIREやアーリーリタイアをめざしたい人。

 

 

●米国株ETFを買い続けるのが1番簡単。私が推すのは、VYM、HDV、SPYDの3つ。

 

 

ETFを評価するのに見るポイント。設定日、銘柄数(分散度合い)、経費率、過去設定来リターンと株価推移、連動する指数から著しく乖離してないか、配当利回り、資産運用会社、構成銘柄、セクター構成。

 

 

●私が投資している米国高配当株10銘柄。

SO、JNJ、DUK、VZ、XOM、IBM、MO、ABBV、T、RDSB
(一覧表でそれぞれの、ータルリターン、過去5年平均配当利回り、ドローダウン率、連続増配年数を記載)

 

 

ポートフォリオで割合の多いもの。

・T、ABBV、VZ、HII、IBM、XOM、JNJ、SO、MO

日本たばこ産業、ヒノキヤグループ、三菱商事オリックス、カナディアンソーラーインフラ投資法人投資法人みらい、エスコンジャパンリート、インブィンジブル投資法人タカラレーベン投資法人

・ブリティシュアメリカンタバコ、ロイヤルダッチシェルグラクソスミスクライン、ナショナルグリッド

 

米国、日本、英国で過半を占めている。リート、インフラ、連続増配で9割を占める。

 

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インカムゲインか、キャピタルゲインか、どちらをメインにするか迷いますね。