ゼロから始めるほったらかし運用生活

投資信託をメインに運用生活を楽しみます

運用の相談を受けた3

こんにちはあるいはこんばんは。

 

運用の相談がありましたので、思ったことを記載します。

半年前のものをアップし忘れていました。

 

 

相談者Hさんに関しては、以前にもブログで取り上げた方です。

運用の相談を受けた2 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

Hさんは、前回のブログ紹介後、利回りの低い財形貯蓄などを解約し、NISA口座を開設、iDeCoを始め、大きくリバランスしました。そういった内容を踏まえた質問内容となっております。

 


質問内容

"お聞きしたいことが2点あります。嫁の積立は開始しました。
今、個別は難しいと考えており、自分も積立に変更しようかと悩んでおります。
①点目
将来の積立ばかりでは、近い将来の資金で不安もあるため(先生にもアドバイスを受けました😓)、一般か積立か悩んでおります。
②点目
また、少額でいいので、定年過ぎくらいを想定した積立(25〜30年)をしておこうかと考えています。ただこれを行うのてあれば、投信かETF(米国)かを悩んでいます。
帰国してからでも大丈夫ですので、何かアドバイスを頂ければと思います。"

 


質問1点目
旦那さんはNISA、奥さんは積立NISAだが、旦那さんの分を積立NISAにするかの回答として、以下の3パターンを検討してください。


・その1 
二人の毎年のNISA運用額が、

   80万円以下なら二人とも積立NISA
   80万円以上160万円以内なら、奥さんは積立NISA、旦那さんは一般NISA
   160万円以上なら、二人とも一般NISA

 

・その2
奥さんは積立NISAのままにし、旦那さんが個別株・ETFなどに興味があるなら一般NISAにする

 

・その3
そもそもNISA枠をすべて活用するのではなく、5年後10年後の教育資金を主な目的にするならば、前回のブログでも紹介した財形B(原本保証、年利1%以上、途中引出可)を中心に運用し、含み損があっても問題のない(リスクを受け入れることができる)分をNISA枠で運用する。


NISA自体は、必ず利益の出るものではなく、税金が安くなる・購入手数料が安くなるなどの利益が出やすい国の制度でしかありません。
積立投資を推奨する多くの方が助言されているように、円の価値のまま減らしたくないお金と、リスクを許容できるお金は別にした方が良いかと思います。

また、そもそも一般NISAに関しては2024年から2階建てに制度変更となる予定です。
ジュニアNISAがなくなることからも、NISAを活用するならジュニアNISAも含め早く始めることの方が大切だと思います。

 

 


質問2点目
老後(25年から30年後)を想定した積立をしたいが、投信がいいか、ETFがいいかの回答は、
 「確定申告や再配投資などの手続きなど含め、楽するなら投資信託(株式)一択」
です。


多くの書籍や投資家の間でも、投資信託ETFのメリット・デメリットに関して紹介されています。ETFの多くは分配金が発生し、日本と他国の二重課税になることから、NISA枠で買い付けするかどうか悩みます。そして、NISA枠を使用しない場合確定申告で税金の一部が還付されるため、毎年の確定申告が必要となります。また、配当を再投資する場合も、基本、自分でしなければなりません。
それに比べて、多くの投資信託は、ドルコストで設定しておけば、ほぼほったらかしで良いです。

 

ETF投資信託かと検討する場合、以下の書籍が参考になりました。

「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」を読んだ - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

「毎月3万円で3000万円のプライベート年金をつくる米国つみたて投資」を読んだ - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

「バカでも稼げる米国株高配当投資」を読んだ - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

「世界一やさしい 米国株の教科書 1年生」を読んだ - ゼロから始めるほったらかし運用生活+



 

また、そもそも質問者さんは、夫婦揃った安定した収入、一定額の退職金、元々老後のみへの財形貯金が多く、iDeCoをスタートし、住宅ローンも計画的に返済できている、FIREを目指している訳ではないことを考えると、そこまで老後の資産に重きを置きすぎること自体を再検討するのも良いかと思います(人それぞれの生き方なので、気を悪くされたらすいません)。


それ以上に、まとまった教育資金が学資保険(最大受取額が520万、200万、160万。3兄弟分)であることを考えると、そちらの方が心もとないです。

 

 

 

質問の回答に戻ると、個別株やETFなどで楽しみたい、または平均よりも利益をあげたい、少しでも手数料を安く株を買いたいなどの理由があるなら「ETF」が良いかと思います。

ただし、年利回り5〜7%程度と言われている平均よりも利益を上げるのはとても難しいです。敗者のゲームという書籍を読むと分かりますし、プロの投資家の8割はこの平均に負けているという論文もあったようです。

「敗者のゲーム」を読んだ - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 


手続きなど煩雑なものがめんどくさい、毎週株価をチェックするのがストレスになりそうなら、ドルコストで「投資信託」が良いかと思います。

 


もちろん、いつでも変更できるものなので、ETFで運用を始めてみて、仕事が忙しくなれば投資信託にするといった考えも良いと思います。また、再度記載しますが、「必ずしも投資信託ETFという訳ではなく、財形Bの運用含め、リスクを考慮し、広い目で1年に一度くらい運用を見つめ直すのが大切」だと思います。さらに、質問1及び2のどちらにしろ、機会損失を防ぐためにできる限り早く運用を始めた方がよりよいと思います。


以上です。