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ダイコク電機の株主優待が届いた

こんにちはあるいはこんばんは。

 

ダイコク電機の株主優待が届きました。

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こういった封筒で届きます。

 

A4くらいの簡単なカタログギフトの冊子が中に入っています。

 

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100株の場合は3000ポイント付与され、そのポイント内での商品交換となります。

500ポイントでタオルや、2500ポイントで温度計などもあります。

 

 

ダイコク電機は1973年設立、2002年上場、ホール向けコンピュータシステム最大手であり、パチンコ・パチスロ向けユニット製造と2本柱です。

 

 

それでは、株主優待目的の目線でカゴメについて見ていきます。 

 

 

1 優待特典

冒頭記載したとおり、100株保有で3000円分の商品をもらえます。

その他、株数毎にポイントが増え、長期特典などもありました、、、

 

 

2 利回り計算 ※本日(11月6日)時点 ※100株の場合

・株価 969円

・予想配当と利回り 40円:4.1%

・優待権利確定月 9月だった 

・優待利回り 3.1%

・合計利回り 7.3%

 

合計利回り7%超えは優秀な数値です、と言いたいところですが、今回をもって株主優待制度が廃止となります。

今後は配当のみとなるため、売却を検討しています。すぐに売却したなかったのは、

・NISA枠で買っていたから

配当利回りが4.0%を超えているから

です。

 

 

同社のコロナにおける影響を見てみましょう。

 

株主優待制度廃止の発表の中で、

新型コロナウイルス感染症の影響により先行き不透明な事業環境の継続が想定され、2021 年3月期における当社の業績予想につきましても大幅な減益を見込んでおります。」

と公開しています。

株主優待制度 | 6430 ダイコク電機株式会社

 

 

また、「2021年3月期 第1四半期決算短信」及び「決算説明資料」を見てみます。

減収減益で見通しもたっていないようです。

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https://www.daikoku.co.jp/dkwp/wp-content/uploads/2020/08/200807-1.pdf

 

 

なお、私のダイコク電機株は、52,300円の含み損です。

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上記銘柄名の隣の欄は、株を買い付けした日です。

2019年8月は、初めて株を買った月でした。

イオン、ビックカメラ、そしてダイコク電機を買付けしたのがデータから思い出されます。

この頃は、書籍も読んでいましたが、雑誌のオススメ銘柄を中心に買っていました。

数値的には半分くらい失敗だと思っていますが、良い思い出であり経験です。



 

この銘柄はコロナの影響も受け、財務状況も不安定です。

正直なところ、カタログギフトと配当狙いで買付けしてしまいました。

以前のブログ「株主優待の短所と長所」でも記載しましたが、優待と配当目的のみで株を買付けするのは、失敗しやすいのかもしれません。

株主優待の短所と長所 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

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雑誌「プレジデント2020/11/13号」を読んだ

こんにちはあるいはこんばんは。

 

雑誌 PRESIDENT 2020.11.13
 テーマ:老後に困らない人生設計

 プレジデント社(2020/10発売) 

PRESIDENT 2020.11.13 / プレジデント社 <電子版> - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

を読みました。

 

プレジデント社や、過去のプレジデントの投資に関する情報は以下を参照ください。

雑誌「プレジデント2020年10/2号」を読んだ - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

気になった部分を紹介します。

 

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●コロナで激変したマネーの法則を教えよう
岡元兵八郎氏


投資のためにはマクロで経済を見る必要はない。アメリカの一流ファンドにマクロ経済に関する質問をしても、多くの人は答えられない。


ベストな投資先はどこか。結論からいうと、ポートフォリオに一部でもいいのでアメリカ株を買うべき。S&P500のETFやQQQがいいと思う。


1990年から今みでの日米株価指数の推移を見でわかるように、日本株の値段は基本的にアップダウンの繰り返しなので、投資ではなくトレードのマーケット構造になっている。上がったときにいつ売るかを考えておく、というのが日本の株式投資の根底である。一方でアメリカは、ブラックマンデー金融危機があったりしつつも、市場最高値を更新しており、長期投資ができるマーケットである。

 

 

 

●天才投資家が断言する20年後に20倍になる日本株銘柄

エミン・ユルマズ氏


2013年から始まった上昇サイクルがある。日本は世界で一番生活しやすい国一つ。世界だいいちいの平均寿命からも明らか。ここまで長生きできるのら生活の質が高いから。

 

今後の投資関しては、4つのテーマに注目している。

・コロナからの回復期待株:JALANA、JR東、アルペン

ニューノーマル時代の中小型株:デジタルアーツ、日本金属、NHK

・米中対立で恩恵を受ける株:NTT、NEC三菱重工川崎重工IHI

・消費者視点で支持される株:任天堂ソニー、OLC

 

 

今後、現金の価値は下がるため長期の運用で備えるべきである。

 

 

 

●リッチな老後、残酷老後、あなたはどっち。

大竹のり子氏


住宅ローンの借り換えを決断するのはいつか。現在の金利の中央値は2.5%、低い金利だと0.5%を切る。そのため、払っている金利や残高と比較して、毎月の負担が軽減するなら迷わず借り換えしましょう。借り換えのポイントは、第一に金利が安いこと。後は保証料がかからないものや、事務手数料が安いものを選ぶ。ほかにはオプションとして、7大疫病の保険が付いている商品もある。

 

住宅ローン減税制度も効果的であり、住まい給付金を受給するなども大事。

 

住宅ローンの繰上げ返済はあまりお勧めできない。ケースにもよるが、繰り上げ返済で逆に損をしてしまう場合がある。住宅ローン減税が適用されているうちは、繰上げ返済を利用しないほうが、支払い総額が安くなることが多い。

 

住宅ローンの鉄則。支払額が手取り収入の2割以内に収まっていることが絶対条件。2割を超えるようなら借り換えを検討しましょう。

 

 

 

●投資すべき企業はホームページでわかる。
藤野英人

 

セミナーでこう話す。
 投資で儲かる絶対の法則はないと言われますが、実は1つだけあります。
 それは、安く買って高く売ることです。
 というと、それはわかっているよ、というムードが蔓延します。
 安く買って高く売れば儲かるのですから、安くなったら喜び、高くなったら悲しまなければなりません。と続けます。
 そういうメンタルでなければ、株式投資で儲かることはできないのです。

 

大手運用会社の調べでは、最も儲かった投資家のタイプは亡くなった人で口座が放置されていたケース。次に儲かったのは、口座を持っていることを忘れてしまった人。
投資の難しさをよく表している。

 

企業のホームページを見る。

 ホームページの社長挨拶の主語が、当社、弊社の、企業は買うな。
 社長と役員の顔写真をホームページに掲載しない会社は隠す体質。
 自分がその会社で働きたいからどうかは有力な投資基準だ。
 社長のオーナーシップが経営に対する責任感につながる。

 

 

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上記はポイントしか記載していないので、興味を持った方は、それぞれの理由なども書いてあるPRESIDENTを手にとってみてください。

 

 

藤野氏のセミナーで話す例は面白かったです。個人投資家がいかにぶれやすく、飽きやすいことも示唆していると思いました。

 

藤野氏について興味を持ったので少し調べてみると。

ひふみ投信を運用している資産運用会社「レオス・キャピタルワークス」を立ち上げ、現在は同社のファウンダーでもあり、社長でもあり、CIO(最高投資責任者)であるそうです。

 

「実は、日本人は投資嫌いという人が多い。投資嫌いというのは単に株式投資が嫌いというわけではなくて、未来に向けて挑戦すること。もしくは未来を信じる力が弱いというところが、最大の問題じゃないかなと思ったんです。なので、その本質的なことをまず伝えなきゃいけないなというところが、今回の本を書いた強い動機となっているんです。」

と伝えていたのは、『投資家が「お金」より大切にしていること』という書籍。

 

 

今度、何冊か藤野氏の書籍を読んでみようと思います。

 

 

米国・日本株の配当金を受け取った(10月分)

こんにちはあるいはこんばんは。

 

 

米国株の配当金を受け取りました。

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税引き後、24.73+9.44=$34.17

 

 

日本株の配当金も受け取りました。

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NISA枠のため税金がかからず、1,800+2,000=3,800円

10月の合計配当金は、約7,400円でした。

 

 

 

4つの銘柄を見てみます。

 

 

●アルトリア(MO)

 MOは、米国最大のたばこメーカーです。マルボロが主力ブランドで、同ブランドは2019年1-3月期の米国紙巻たばこの市場で43%のトップシェアを保持しています。フィリップモリスインターナショナルは2008年に分離した兄弟会社で、同社が海外市場、アルトリアが米国市場をそれぞれ当する役割分をしています。19年12月期の売上構成比(物品税を除く売上)は、有煙たばこが87.6%、無煙たばこが9.4%、 ワインが2.7%となっています。コロナの前までは、売上、利益ともに安定しています。

 

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アルトリアは、もともと高配当株として人気のある銘柄です。本日時点だと、

 配当$3.44÷株価$36.08=利回り9.53% 

となっています。また、配当金の権利確定日は9月14日でした。

 

米国株は配当利回りが8%を超えると危険だと言われていますので、高配当だからと安易に飛びつくにはリスクが伴います。タバコ自体の規制強化はありますが、50%を超える営業利益率や、コロナ禍でも配当性向が80%を超えていないため、配当金目的で保持する投資家も多いと言われています。

 

 

●VOO(ETF

 VOO(バンガードS&P 500 ETF:Vanguard S&P 500 ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)です。米国のS&P500種指数の全構成銘柄に投資し、四半期ごとに時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスしてくれます。

 経費率(投資信託でいうところの信託報酬)が「0.03%」と非常に安い点も人気の一つと言えそうです。現時点の組入銘柄は、アップル6.7%、マイクロソフト5.7%、アマゾン4.8%、フェイスブック2.3%となっています。

 ちなみに、この0.03%は私が知る限り最安の手数料です。

 そして、このETFは、米国個別株、投資信託との比較のために購入した銘柄です。

 

現時点の利回りは、

 分配金$5.35÷株価$299.82=利回り1.78%

となっています。また、分配金の権利確定日は9月29日でした。

 

 

 

●イオン

 イオンについては、過去のブログを参照してください。

イオンの株主優待が届いた - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

イオンモール

 イオンモールについても、過去のブログを参照してください。

イオンモールの株主優待 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

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カゴメの株主優待が届いた

こんにちはあるいはこんばんは。

 

カゴメ株主優待特典が届きました。

カゴメの優待特典は、突然、ダンボールが届きます。

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ダンボールを開けると、冊子とジュースが入っています。

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見たことのない商品がいくつか入っているのは、少し心が踊ります。

冊子は、長期保有を含めた優待特典についてまとめられています。

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10年以上保有していると、「トマト薫る特製グラス2個セット」も付くんですね。

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カゴメは、1949年に設立され、1976年に上場、トマト加工品の国内最大手であり、飲料が稼ぎ頭であるが、農事業も育成し、米国などで業務用トマトを積極展開している会社です。

 

 

それでは、株主優待目的の目線でカゴメについて見ていきます。

 

 

 

1 優待特典

100株保有で2000円相当の自社商品(食品・ジュース等)がもらえます。

1000株だと6000円相当の商品になります。

また、冒頭記載したように、100株以上を10年以上継続保有した場合、上記に加え自社オリジナル記念品を1回贈呈されます。

 

注意点があり、それは、「6カ月以上継続保有の株主のみに贈呈」という点です。

そのため、カゴメの権利確定月は6月ですが、株主優待特典を得るためには12月を権利確定月としなければなりません。

 

 

 

2 利回り計算 ※本日(11月1日)時点 ※100株の場合

・株価 3575円

・予想配当と利回り 36円:1.01%

・優待権利確定月 6月 ※注意

・優待利回り 0.56%

・合計利回り 1.56%

 

合計利回りは2%を切り、他の優待特典銘柄と比較すると低いです。

カゴメに関しては、トマトが好きなので買付けした銘柄です。

 

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私のカゴメ株は、89,200円の含み益となっています。

 

 

コロナの影響について見てみます。

2020年12月期 第3四半期決算短信IFRS〕(連結)によると、新型コロナウイルス感染症拡大 により、巣ごもり消費が加速したことで国内における飲料や内食向け商品の販売は拡大しており、増収増益となっています。

https://www.kagome.co.jp/library/company/ir/json/news/upload_file/tdnrelease/2811_20201029412021_P01_.pdf

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ただし、今後の業績に関しては、

新型コロナウイルス感染症が更に拡大し、あるいは感染症実体経済へ の影響が想定を超えて大きくなり、国内および海外工場の稼働停止、サプライチェーンの断裂等が生じた場合など、 通期の連結業績予想の達成が難しくなる可能性があります。」

との注意する見解も出ています。

 

 

カゴメの利回りは高くありませんが、長期保有する場合の選択肢の一つだと思います。

 

 

 

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「ビジネスエリートになるための教養としての投資」を読んだ

こんにちはあるいはこんばんは。

 

 

ビジネスエリートになるための教養としての投資

 奥野 一成【著】

 ダイヤモンド社(2020/05発売)

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784478109915

を読みました。

 

 

奥野氏は、農林中金バリューインベストメンツ株式会社常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクールファイナンス修士修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2007年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める。2014年から現職。日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。

 

 

この書籍を一文で表すと、

「高い付加価値、高い参入障壁、圧倒的な競争優位性の3つを持つ会社に投資しよう」 

となります。

 

 

目次と気なった部分を紹介します。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

1時限目 投資家の思想が人生を成功に導く
2時限目 私の投資家人生
3時限目 日本人はなぜ投資が苦手なのか?
4時限目 「投資」と「投機」は違う
5時限目 売らない株を買えばいい
6時限目 ファンドマネジャー流株式投資で成功するコツ
補講 資産形成で失敗しないために

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

投資はビジネスの最良の教科書である。

本書は、株式投資のノウハウではない。今回のテーマは、投資をするということが、ビジネスパーソンに対していかに大事かということ。

 

 

時間という有限のリソースを有効に配分する

大学生の息子には、今君がバイトで得られるものは1時間あたり1000円だろうが、その1時間を英検一級を取ることに費やし、クリアしたなら、君のバイト料は3倍以上に跳ね上がるよ、と言っている。

 

 

強靭な構造を持つ会社に投資する

高い付加価値、高い参入障壁、圧倒的な競争優位性の3つ。

 

例えば、太陽光発電。再生エネルギーに関連したビジネスは大勢の人が必要としている点で付加価値があり、安全でクリーンなエネルギーに切り替えていくのは世界各国の中長期的エネルギー政策の中核で長期潮流もみたしているように見える。しかし、問題は参入障壁がほとんどないこと。日光さえあればどこでも発電でき、技術的にはむすかしくない。参入障壁がなければ、そこに参加している会社がどんどん増え、利益の奪い合いが行われる。その中で利益を勝ち取る会社もあるが、大半は赤字に転落する。

本物の長期潮流とは何か。不可逆的であると言い切れるもの。たとえば、人口動態はその典型例。少なくとも2100年までの人口推計を見る限り、世界中の人口が増加していくのは間違いない。

長生きしたいという欲求もそう。国家財政は悪化するというのも、長期潮流の一つ。二つをあわせると、カテーテル治療や内視鏡治療などの、低侵襲医療が生まれる。長生きしたいという要望と、手術などによる国家財政の圧迫がある。

コカコーラはその成功例の一つ。

 

 

日本株に未来はあるのか

長期潮流に乗っている企業は、ざっくりした実感では200社あるかないか。だから、日本企業の株式に投資するのであれば、銘柄を厳選しなくてはならない。少なくともTOPIXのような市場全体を買うインデックスファンドへの投資は日本株に関して言えば全く無意味である。

 

 

 

情報との付き合い方は、大量の情報をインプットするよりも、考えることの方がよほど大事である。ところが、情報の量が増えれば増えるほど、人間は考えなくなる。考えることの総量は、流れている情報の総量に反比例する。

これは本当に危険。最近、人々の考えが短絡的になってきている。SNSやニュースアプリを通じて流れてくるインフルエンサーの言葉を鵜呑みにする人もたくさんいる。

 

 

 

 

(6時限)

投資事例

「ユナイテッドテクノロジーズ」

既に売却したが、エレベーター事業が有名な会社。

 競争優位:人命を左右しうるエレベーターの安全面でんの世界的信頼

 付加価値:エレベーターは都市生活における必須インフラ

 長期潮流:世界の都市化に伴う建物や高層化

 

 

 

信越化学工業

シリコンウエハーで、世界シェアの33%を握るというのが、最大の参入障壁。

 競争優位:生産量がものをいうシリコンウエハー市場で世界約3割のトップシェア

 付加価値:シリコンウエハーら世界の多様な機器の生命線

 長期潮流:IoT、自動車んどの半導体を用いる裾野市場の広がり

 

 

「ナイキ」

マーケティングにかけられる費用が参入障壁。年間4000億円もマーケティングにかけている。マーケティングには約10%なので、売り上げは約4兆円。

 競争優位:年4000億円の膨大な広告投資

 付加価値:トッププロ選手と同じウエアや、靴という高揚感

 長期潮流:人口増、経済成長、健康志向による市場拡大

 

 

レキットベンキーザー

競争優位:広く日用品を扱う、PGなどとのメガファームとの競合を避け、薬と日用品の中間的な製品市場に特化し、グローバルに高シェア。

付加価値:世界中で安心して使用できるヘルスケア、ハイジーン製品。

長期潮流:新興国におけるヘルスケア、ハイジーン製品普及の拡大。

 

 

 

 

(補講)

個別株に投資していい人、いけない人

資産形成を前提とした株式への長期投資を行うのであれば、少なくとも会計の知識は持っておいた方がいいと思います。その知識がまったくないのに、ただ単にその会社のことが好きだからたか、株主優待目当てに投資をするというのは、完全に間違っています。

よくいるのがお店で使える優待チケット目当てで外食産業に株式投資する人。日本の外食産業なんて、大半の会社が上場ゴールである。そんな会社に投資しても利益の増加は期待できない。

 

 

もしあなたが長期投資を行いたいと思っているのなら、絶対にさけるべきことは、証券会社のセールスマンに何に投資すべきかを尋ねることである。それはあたかも床屋に行って、散髪をしたほうがいいですか、と尋ねるようなことと同じ。彼らは彼らが売りたいもの、彼らにとって収益性が高いものを勧めてくる。それはセールスマンの人間性の問題ではなく、証券会社のビジネスモデルだから。

証券会社のセールスマンは、株式を売買させるプロであり、運用のプロではない。

 

 

国際分散投資

特定の国、地域が成長するから株価も上がるというのは、はっきり言って幻想である。一国の成長とその国に上場している企業が生み出す利益は、必ずしも連動しない。

例えば、アジア経済がまたまだ伸びるとする。その成長で最も利益を享受できる企業の一つの例は、米国のウォルトディズニーが挙げられる。

つまり、大事なことは、企業がたたき出す利益である。そして、その利益をサポートする参入障壁の存在である。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

お店で使える優待チケット目当てで外食産業に株式投資する人」の一文で、ドキッとしました。私が保有している個別株のいくつかは、まさにご指摘の通り、優待チケット目的で買い付けしてしまいました。今現在、もう買付けしてしまったものは、買い付け理由の逸脱がない限り、その企業を応援する目的でも保持しようと思います。

 

 

なお、農林中金投資信託を除いてみると、興味深いものでした。

https://www.nvic.co.jp/fund/

信託報酬は、0.44、0.88または0.99といった投資信託が多く、アクティブファンドの中では安い手数料だと思います。

 

ほったらかし投資では、投資信託がベスト回答になりやすいため、こういった商品も選択肢の一つかもしれません。

 

また、自分への投資もかかせないと改めて実感するなど、考えさせられる書籍でした。

 

 

イオンの株主優待が届いた

こんにちはあるいはこんばんは。

 

 

イオンの株主優待特典が届きました。

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イオンの株主優待は、買い物時の3%がキャッシュバックされるオーナーズカードです。使用可能な店舗は、イオン、マックスバリュー、ザ・ビッグなど全国に2000店舗弱ありそうです。オーナーズカードはポイントカードのような感覚で、他のカードと重ねて使用可能です。半年毎に、このカードを使った金額の3%が現金で支払われます。限度は、100万円使用分までのため、キャッシュバックの最大額は3万円です。

 

 

封筒を開封すると、以下のような明細書が入っています。

 

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イオンの株主優待であるオーナーズカードの良い点は、買い物金額が累積された上でキャッシュバックとなる点です。ローソン、ナナコといった一般的なポイント付与カードは、100円毎や200円毎など、「切り捨てられる」金額が存在します。

  塵も積もれば山となる

普段は気にしませんが、1日で2ポイント分くらい切り捨てられると想定すると、1年で750ポイント、20年で15000ポイントの差がつきます。

 

 

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もう一つ同封されているのが、上記返金引換証です。

こちらを郵便局などに持参すると、現金をもらえます。

 

あまり使用していないので、今回もらえるキャッシュバックは少ないです。少し前は、イオンでの買い物が年間50万円を超えていたのが、最近は帰り道に少し寄る程度になってしまいました。

 

 

 

それでは、株主優待目的の目線でイオンについて見ていきます。

 

 

1 優待特典

株主優待では、優待カード=オーナーズカードをもらえ、以下の特典があります。

 100株 3%

 500株 4%

 1000株 5%

 3000株 7%

「半期100万円を限度とする買物金額に対し、保有株数に応じつ割合で返金」

 

また、オーナーズカードは2枚もらえるため、家族とも共用可能です。

さらに、3年以上継続保有した場合、2月に自社ギフトカードももらえます。

権利付最終日は2月と8月となっており、色んな雑誌の人気株主優待に毎回登場します。

 

 

2 利回り計算 ※本日(10月14日)時点 ※100株の場合 ※100万円買い物の場合

・株価 2863円

・予想配当と利回り 36円:1.2%

・優待権利確定月 2・8月

・優待利回り 20.8%

・合計利回り 22.0%

※利回り計算は100株保有の場合であり、それよりも多く保有した場合利回りは低下します。また、優待利回りは最大の利得を得た場合の計算であり、年間の買い物金額に大きく左右されます。

 

この合計利回りは、100株保有で、かつ年間200万円以上の買い物をした場合です。したがって、イオンの株主優待に関しては、イオン系列のお店での買い物金額が多い方に向いています。

逆にイオン系列で買い物されない方は、配当利回りも低いため、イオンの株を買い付けする優先順位は下がるでしょう。

今回の私のケースで利回りを計算すると、1.8%となり、とても低いのが現状です。

 

 

 

 

続いて、イオンの業績を見てみます。

2021年2月期 第1四半期の有価証券報告書の一部を引用します。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8267/yuho_pdf/S100J61K/00.pdf

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コロナの影響で、減収減益であることが分かります。

その後のIR情報において、6月を基準にSM事業を中心として回復していっています。

株価においては、そういった情報よりも早く上昇しており、2006年に付けた最高額3100円台にせまっています。

 

 

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私のイオン株は、95,200円の含み益となっています。たまたま買い付けしたタイミングが良かったんですね。

 

 

 

なお、半年前にイオンの株主優待に関する記事をブログで書いているとおり、買付け理由の逸脱(イオン系列での買い物が激減しており、株主優待のメリットを得られていないため)により、同銘柄株の売却を検討しています。

イオン株主優待特典 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

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GPIFポートフォリオの気候変動リスク・機会分析

こんにちはあるいはこんばんは。

 

 

先日、昔の教え子とお酒を飲んできました。当時初めて受け持った小学3年生のクラス。あれから10年以上経ち、感慨深いものでした。家族、健康、お金のことだけではなく、再度将来を考える良い機会にもなりました。

 

 

 

今回は、私達の年金150兆円を運用・管理しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、「GPIFポートフォリオの気候変動リスク・機会分析」レポートを刊行したので、簡単に紹介します。

https://www.gpif.go.jp/investment/GPIF_ESGReport_FY2019_EX_J.pdf

図や文章の一部は、上記のレポートを引用しています。

 

 

本レポートは、ESGに則ってのチャンスやリスクの話となります。

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取って作られた言葉であり、この三つの観点から企業を分析して投資する「ESG投資」が注目されています。

以前にブログで紹介した書籍がESGに関しての雰囲気を掴みやすいと思います。

書籍「日経BP総研2030展望 ビジネスを変える 100のブルーオーシャン」を読んだ - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

なお、このレポートは直接的には GPIF ポー トフォリオに与える影響を分析したものですが、GPIF が国内の上場企業のみならず、海外の主要企業に幅広く投資を行うユニバーサル・オーナーであることから、日本企業全体、海外企業全体、ひいては世界の国々が気候変動に関連して、どういう課題やリスクを抱えているのか、逆に課題解決のために必要とされる技術にどれだけの価値があり、ビジネスチャンスが生まれるのかについてまとめたものだそうです。

 

 

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○ CVaR分析

CVaR( Climate VaR という分析手法の略語) は、(1)政策リスク、(2)技術的機会、(3)物理的リスクと機会、について企業価値(証券価値)に与える影 響という同じ尺度で分析ができる。CVaR は企業ごとのほか、企業が発行する株式・債券(社債)ごとに算出することが可能であり、国内株と外国株のセクター毎のCVaRは以下である。

 

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国内の技術的機会をセクター別にみると、一般に環境負荷が大きいセクターとされるエネルギー(135.4%) 、次いで、公益事業(69.9%)、一般消費財・サービス(61.8%)、素材(60.0%) の機会の大きさが目立つ。これらのセクターでは、技術的機会と政策リスクとを合算した移行リスクもプラスになっており、世界が 2°C目標の達成に向けての取組みを進めることで、政策変更による企業価値下押し圧力以上に、技術的機 会による企業価値増加の可能性が高いことが示されている。

 

 

 

○ CVaRの政策リスク分析

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国内、外国株式問わず、「エネルギー」「公益事業」「素材」セクターは高リスクなのが見て分かる。

 

 

 

○ CVaRの技術的機会

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国内株式では「自動車」のスコアが突出して高くなっている。これは、自動車メー カーの環境関連の技術力が高いことに加えて、国内株式において、自動車セクターのウエイトは高く、GPIF ポートフォリオでも自動車メーカーへの投資比率が大きいことも影響している。一方、外国株式では「自動車」に比べて、「航空機」、 「情報技術」のスコアが高くなっている。

 

※実際、以下に示す8月に当ブログにした記事でも、GPIF保有トヨタ株評価額はダントツでした。 GPIF運用成績 - ゼロから始めるほったらかし運用生活+

 

 

 

 

○ その他

温室効果ガス排出についての企業の情報開示(2019年度)について、企業数でみた開示比率は、外国債券(55%)、国内債券(54%)、外国株式(52%)、国内株 式(12%)の順。企業の保有価値でウエイト付けした開示比率は、外国株式(78%)、外国債券(70%)、 国内債券(64%)、国内株式(62%)の順。企業数でみた場合より開示比率が大幅に高まるのは、時価総額 が大きい企業ほど情報開示が進んでいるため。

 

・世界的に気温 が上昇するなか、インド北部など極めて局所的には猛暑日が減少することが予想されており、同国の石油 精製事業では生産性向上などが一部見込まれている。

 

・海面上昇リスクへのエクスポージャが最も大きいのは、オランダ(58.5%)です。次いで、日本、ベルギー、 インドネシア、イタリア、英国である。

 ※ただし、海面上 昇リスクへのエクスポージャのデータは、総人口に占める海抜 5 メートル以下の居住人口の割合であり、防 波堤や護岸工事といった海面上昇への各種対策を加味したものではない。

 

・気候変動に関連した自然災害リス クへのエクスポージャ(気候変動に関連した自然災害による 10 万人当たりの死者数)が大きいのは、ベル ギー(68.0 人)、フランス(38.4 人)、オランダ(36.2 人)、ポーランド(7.5 人)の順である。

 

・農業生産変動リスク(経済全体に与える影響)への エクスポ―ジャを国別にみると、インドネシアやマレーシア、ブラジルなど新興国の水準が高い一方で、米国 や日本などの先進国ではリスクへのエクスポ―ジャが小さい。

 

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こういったレポートも、投資へのチャンスの一つとしたいですね。